なにかNatureにちょっとした記事があったので要旨をまとめてみました。 Genetic privacy needs a more nuanced approach これは、最近Scienceに発表されていた、匿名化されたゲノム情報について、いくつかの表現型情報(年齢など)、それから無料の公的データベースを使うだけで、名字を推定できるという研究*1を受けたものです。 日本でもバイオバンクやらゲノムコホートがいくつも走るようになってきていて、個人のゲノムデータが収集されています。日本では、一般的には非公開でやっていることが多いのですが、欧米では公開されたデータベースも多い。当然匿名化されていますが、しかし上述の論文によれば、この中にあるデータが誰のものであるか、がわかってしまう可能性があるということです。このような時代において人はどのようにゲノム研究に参加するべきか・・・もしくはしないべきか