開催の背景 国土が狭く資源にも乏しい日本は「科学技術創造立国」を掲げていますが、その基盤となる人材育成には大きな問題を抱えています。特に、科学への興味・関心が世界的にも低いこと、工学系志願者が減少を辿っていることなど、「理科離れ」が顕著だと言われています。 その一方で、"理科が楽しい""分かる"とした小中学生の割合は比較的高く、その理由として「自分で調べたり考えたり体験する授業」「観察や実験の後にまとめをする授業」の存在を挙げています。このことから、小中学校の段階では、実験等の体験的な学習が理科教育において重要であることが認められます。 しかし、残念なことに高校では大学受験対策が優先され、実験等の体験的な授業は敬遠される傾向が強く、理工系への関心を十分持てるような授業カリキュラムとはなっていないのが実情です。 このような日本の実情を憂慮し、「理科離れ」を食い止めることや理工系人材育成を進め