国立国会図書館では、酸性紙対策(注1)のひとつとして、1986(昭和61)年以来、国内刊行資料の中性紙使用率(注2)を調査してきました。 当館で受け入れた新刊資料のうち、調査前年に刊行された国内出版物から無作為抽出した資料を対象に、民間出版物と官庁出版物、図書と逐次刊行物に分けて中性紙使用率を調査しています。第11回からは中性紙チェックペン(注3)を用いて中性紙か、酸性紙かを判別しています。 毎回の調査結果を「国立国会図書館月報」で報告すると同時に、保存性の良い中性紙ならびにパーマネントペーパーの製造と使用の必要性・重要性を図書館界、製紙業界、出版界などに呼びかける活動もしてきました。 これまでの中性紙使用率の推移はグラフのとおりです。第19回(2006年刊行分)調査では、民間出版物、国や地方の官庁出版物とも、中性紙使用率が95%を超えたことから、この調査が、当初の目的である図書・逐次刊行
−「資料の保存に関する調査研究班」中間報告− 平成5年5月 国立大学図書館協議会「資料の保存に関する調査研究班」 まえがき 資料の保存という問題は図書館が抱える主要な課題であり、過去 においても何度か図書館界において話題になり、議論されたところ である。過去における議論の主要なものは、増大する図書館資料を どのように保存するか、そのための書庫スペース確保の問題であっ たり、保存すべき図書館資料を有効に利用するための基準、即ち、 不要決定の基準の作成などであった。なお、このことについては、 平成4年度において本協議会の保存図書館に関する調査研究班が設 置され、平成5年6月には検討結果が中間報告にまとめられ出され ることになっている。 1980年代より我が国においてその対策の重要性が社会的にも 衝撃を与えた酸性紙による図書館資料の劣化は、これまでの資料の 保存につ
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