Landauは、最初の方からLagranianを使って書いているので、論理的に非常にきれいである。散乱問題と、微小振動の部分にも面白いところがある。原書は勿論ロシア語である。英語での翻訳も出ていて、今ではそちらの方が恐らく入手しやすい。Goldsteinは、アメリカの大学院でもっとも標準的に使われている教科書。良くまとまっているが、少し味気ないような気もする。練習問題は、Whittakerの本などとは違って、割合スタンダードなものが多いように思う。翻訳も出ていて、訳者の序文には、「きわめてup-to-date」とあるが、それは50年前の話であって、今となっては、数学的取り扱いの不十分さに不満が残る。(ただし、私は古い版しか見たことがないので、もしかしたら改善されたかもしれない。)Arnoldは、少し毛色の違う本で、著者が数学者であることや、題名からも推測できる通りに、数学的側面に重点がある