葛西臨海水族園(東京都江戸川区)から三月に逃げ、先月二十四日に捕獲された絶滅危惧種のフンボルトペンギンの幼鳥が七日午前、三カ月ぶりに展示場の群れに戻された。 開園を三十分後に控えた午前九時ごろ、ペンギンを入れたケージを、飼育員がプールの波打ち際まで運んできた。ふたを開けると、ペンギンは外に飛び出し、はうようにして一気に水の中に入った。ただ、群れから少し離れて泳ぐことが多い。
葛西臨海水族園(東京都江戸川区)から三月に逃げ、先月二十四日に捕獲された絶滅危惧種のフンボルトペンギンの幼鳥が七日午前、三カ月ぶりに展示場の群れに戻された。 開園を三十分後に控えた午前九時ごろ、ペンギンを入れたケージを、飼育員がプールの波打ち際まで運んできた。ふたを開けると、ペンギンは外に飛び出し、はうようにして一気に水の中に入った。ただ、群れから少し離れて泳ぐことが多い。
米歌手マドンナのCDボックス「ザ・コンプリート・スタジオ・アルバムズ」がヒットしている。アルバム11枚組みで、1セット3380円(発売元の通販)。1枚あたりでは約300円という、スーパースターらしからぬ大安売り。しかも、まとめ売りするというのは極めて異例だ。 (藤浪繁雄) 東京・渋谷のタワーレコード渋谷店。マドンナの最新作「MDNA」(ユニバーサル)と肩を並べ、超廉価ボックスが売り場の一角を占めていた。「三十代後半から四十代後半の方々が多く購入されていますね」とスタッフの白神篤史さん。 ボックスは最新作が出た翌日、三月二十七日の発売。約三万セットを完売したため、今週末さらに約二万を出荷する。輸入盤ボックスとしては初めてオリコンのアルバムチャート(9日付)でトップ10入りし、第九位になった。
東京電力福島第1原発事故で作業員全員が退避せざるを得なくなった場合、放射性物質の断続的な大量放出が約1年続くとする「最悪シナリオ」を記した文書が昨年3月下旬、当時の菅直人首相ら一握りの政権幹部に首相執務室で示された後、「なかったこと」として封印され、昨年末まで公文書として扱われていなかったことが21日分かった。複数の政府関係者が明らかにした。 民間の立場で事故を調べている福島原発事故独立検証委員会(委員長・北沢宏一前科学技術振興機構理事長)も、菅氏や当時の首相補佐官だった細野豪志原発事故担当相らの聞き取りを進め経緯を究明。
(上)警視庁の警察官から職務質問を受けた現場に立つ男性=仙台市で(下)銃刀法違反とされた、男性の十徳ナイフ 東日本大震災の被災地で、がれきの撤去作業をしていた仙台市太白区の男性(47)が、警察官から職務質問(職質)を受け、缶切りやドライバーなどが付いた「十徳ナイフ」を持っていたことから、銃刀法違反容疑で約三時間にわたり任意で取り調べを受けた。男性は「被災地の実情を無視した捜査権の乱用」として十九日、弁護士と連名で警察当局に公開質問書を提出し、説明を求めた。 (大野孝志) 男性と弁護士によると、昨年十月九日午後四時ごろ、同市若林区の畑で、津波で流れ着いたがれきを撤去するボランティアをしていたところ、市内に派遣されていた警視庁の警察官から「そのがれきをどこへ持っていくんだ」と職質を受けた。
司法試験に合格し、裁判所などで実務を学ぶ司法修習生が、“悲鳴”を上げている。裁判所法改正に伴い、1年間の修習期間中に国が給与として生活資金を支払ってきた「給費制」が11月から、返還義務のある「貸与制」に移行したためだ。修習期間中の生活費は自己負担で、副業は禁止されている。借り入れに頼らざるを得ず、奨学金と合わせて多額の借金を抱え込むことになる。給費制復活を求める法曹関係者の団体「ビギナーズ・ネット」県支部に所属する修習生が、窮状を訴えた。 (宇田薫)
駐車違反を取り締まる民間の駐車監視員に取り締まり目標を設定させた行為は、労働者派遣法に抵触する恐れがあるとして、警視庁が厚生労働省東京労働局から是正指導を受けていたことが、同庁などへの取材で分かった。同庁幹部は「誠に遺憾なことで、関連法規についてまとめた説明書を全署に配布するなど、再発防止を指示した」としている。 警視庁によると、昨年十一月、板橋署の交通担当の係長が朝礼で、駐車監視員の男性(51)らに、取り締まりの目標件数を述べさせ、目標達成の報告をさせていた。 男性によると、係長は外来者にも見える署一階のフロアで朝礼を開き、目標を達成できなかった監視員に「大きく手を挙げてください」と指示。「違反車両が無いなら無いなりにどうにかできなければ。プロなのだから」などと言ったという。
トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > 福島原発事故 > 記事一覧 > 記事 【福島原発事故】 永平寺、脱原発シンポへ 「後世に負の遺産は慈しむ教えに反す」 Tweet mixiチェック 2011年10月7日 国内最多十四基の原発が立地する福井県にある永平寺(永平寺町)が、脱原発の視点から生活や生き方を考えるシンポジウムを十一月二日に開く。永平寺が原発関連の催しを開くのは初めて。布教部長の西田正法(しょうぼう)さん(56)は「使用済み核燃料という負の遺産を後世に背負わせる原発は、すべての生物や自然を慈しむ仏教の教えに反する」と話している。 シンポのテーマは「いのちを慈しむ~原発を選ばないという生き方」。西田さんらはこれまでも、原爆に関する映画上映や展示会を行ってきたが、福島第一原発事故を機に「原発のある暮らしを見つめ直しては」との思いでシンポを決めた。 長年、反原発運動に携わる福井
人類学者で明治大学野生の科学研究所長の中沢新一氏(61)らが「緑の党」(仮称)を十一月にも立ち上げることが分かった。中沢氏が本紙のインタビューに応じ、語った。脱原発を綱領の柱に掲げ、東日本大震災後の日本の転換を目指す運動を展開。欧米の「緑の党」との連携を図る。 「緑の党」には有識者のほか、里山保全や地域通貨の創設などに取り組む市民団体メンバーらが参加。正式な名称や具体的な活動内容は今後詰めるが、最初は正式な政党の形態はとらず、創刊予定の雑誌や、インターネットなどを使って全国のネットワークづくりを進める予定。 エネルギーでは太陽光やバイオマスだけでなく、植物の光合成の仕組みを応用した発電などの提言を検討。他の政策課題でも、成長を前提とした経済から脱して、有機野菜中心の食生活や自動車に依存しない生活を目指し、情報発信する。
原発新設への賛否が地域を二分する山口県上関町長選は、推進派の現職が三選した。だが今や新設は不可能だ。原発で町はつくれない。脱・原発マネーの先駆けになるような町政の転換を望みたい。
東京電力福島第一原発事故で、本紙は、菅直人前首相が三月十五日未明に東電本店に乗り込んだ際の訓示の記録全文を入手した。現場からの撤退を打診した東電側に「放棄したら、すべての原発、核廃棄物が崩壊する」と警告し、「命を懸けてください」と迫っていた。菅氏は本紙のインタビューで「東京に人がいなくなる」ほどの強い危機感があったと明かしていたが、訓示の内容からもあらためて裏付けられた。 (宮尾幹成) 第一原発では当時、1、3号機が水素爆発を起こし、2号機も空だき状態の危機が続いていた。政府関係者の記録によると、菅氏は「(撤退すれば)チェルノブイリ(原発の事故)の二~三倍のもの(放射性物質の放出)が十基、二十基と合わさる。日本の国が成立しなくなる」と危機感をあらわにした。 その上で、「命を懸けてください。逃げても逃げ切れない」と、勝俣恒久会長や清水正孝社長(当時)ら東電側に覚悟を要求。「六十歳以上が現地に
【北京=朝田憲祐】中国の高速鉄道計画で、鉄道省は当初、国産の高速鉄道「中華の星」の開発を目指したが、劉志軍・前鉄道相が計画を変更、日欧の技術を活用したことが四日までに明らかになった。中国紙・南方週末が報じた。鉄道省は六月末、北京と上海を結ぶ高速鉄道の開業後、「全て自主開発の技術」と主張している。 「中華の星」開発計画は一九九〇年代に始まり、当時の国家計画委員会が二〇〇〇年に策定した重点産業化項目に「完全自主開発による高速列車」と盛り込まれていた。 だが、〇三年に鉄道相に就いた劉氏は〇五年の会議で「中華の星の最高時速は百六十キロでしかない」との理由で研究開発中止を決定。日本やドイツ、フランスなどの技術を導入する方針に切り替えた。〇六年には中華の星を導入した山海関(河北省)-瀋陽(遼寧省)の営業運行をわずか一年で終了させた。
石原慎太郎東京都知事(78)が、四月十日投開票の都知事選に出馬しない意向を固めたことが分かった。知事の長男で自民党の石原伸晃幹事長が、不出馬の意向を有力支援者らに伝えた。ディーゼル車の排ガス規制や夏季五輪招致活動などで注目を集めた石原都政は、三期十二年で終止符を打つことが濃厚になった。都知事選は混戦が予想される。 関係者によると、石原氏は二十二日夕、自民党都連が開く統一地方選の決起大会に出席し、自身の進退に言及する可能性がある。自民党を支援する都内の業界団体などが、四選出馬を働き掛けていたが、石原氏は「誰がどう言おうと左右されない」と話していた。 石原氏は芥川賞作家で、国会議員として環境庁長官や運輸相を歴任。一九九九年の都知事選で初当選し、大気汚染防止のためのディーゼル車の排ガス規制のように、国の不作為を突いて存在感を示す独特の政治手法で求心力を高めた。 一方、二期目の選挙公約に掲げ、都が
二十四人が五議席を争った東京選挙区で、民主は蓮舫さんが党派を超えた圧倒的な得票で独走、小川さんも党支持層を固めてダブル当選を決めた。同じく二人擁立した自民は、全国では復調したものの東京では得票率が落ち、中川さん一人の当選が精いっぱい。公明竹谷さんは手堅い組織戦で混戦を抜け出し、みんな松田さんは「支持政党なし層」の後押しで最終議席に滑り込んだ。一方、支持なし層への浸透を狙った共産小池さんは得票を伸ばせなかった。
羽田空港の本格的な国際化に合わせて都心から空港までの利便性向上を図るため、京浜急行電鉄が、五月十六日から品川−羽田空港駅間で京急蒲田駅(東京都大田区)を通過する直通列車を走らせる新ダイヤ案を区側に伝えていたことが分かった。同区は京急蒲田駅周辺の高架化や道路整備に約二百億円を負担しており、地元からは「蒲田飛ばしは許せない。区民への恩恵もない」と反発の声が上がっている。 同区間では現在、ピーク時には「エアポート快特」などを十分間隔で運行し、すべて京急蒲田駅に停車する。京急が先週、区側に示した新ダイヤ案では、同区間に新たにノンストップのエアポート快特を日中二十分間隔で走らせる。所要時間は約十六分。新ダイヤ案は関東運輸局に届けた。 京急蒲田駅はJR蒲田駅と並ぶ区内の主要駅。区役所に近く商店街もあり、区民の利用は多い。周辺の高架化(約六キロ)や道路整備は都の主体だが、事業費約千六百五十億円のうち区が
日本を代表する航空会社の日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)が燃料費高騰などで苦しんでいる。二〇〇二年の「JAL・JAS(旧日本エアシステム)統合」以来、激烈な競争にさらされてきた両雄に、さらに厳しいコストダウンを迫っている。特に、JALは一時期、役員間の対立による「お家騒動」で揺れ、運航トラブルも頻発。合理化でやっと業績が上向いてきただけに、冷や水を浴びせられた格好だ。 燃料費の値上がり幅は、この一年間でほぼ二倍に達し、両社とも節約に努める。航空機の小型化や燃費の良い新型機の導入などを急いでいる。コストの節減はこれにとどまらず、こまめなエンジン洗浄による燃焼効率の向上や、機内食の食器軽量化などにまで及ぶ。 それでも、値上がり分を吸収しきれず、両社とも乗客が負担する「燃油サーチャージ」を十月にさらに値上げする予定。地方空港や関西、中部両空港便で廃止・減便が相次ぎ、地方から「地域経済の足
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