技術と水 戦いの100年 丹那由来「水抜き」鉄則【大井川とリニア 第4章 山岳トンネルの宿命①】 リニア中央新幹線の南アルプストンネルの建設は「日本の屋根」を貫き、坑内で高圧大量の湧水発生が懸念される難工事だ。時に作業員を危険にさらし、掘削の“邪魔者”となる水は、流域の生活生業を支える“命の水”でもある。本当に水源を守り、掘り進めることができるのか。日本のトンネル技術者と水との戦いが始まった100年前の東海道線丹那トンネル(熱海―函南間)工事にさかのぼり、トンネル技術の進歩と限界を探った。 「同じ箇所を掘っても掘っても崩され、まる1年、1歩も進まなかった」 1918年に始まった丹那トンネルの工事は16年間に及び、67人もの作業員が犠牲になった。旧鉄道省熱海建設事務所が33年に発行した「丹那トンネルの話」に苦難の状況が記されている。「地中の工事で相手は何だと一口に言えば、水と土の連合軍」。掘
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