空からの激しい機銃掃射と地上に響く爆発音。多数の人々が逃げ惑う中、アルジェリア人質事件で17日に軍による救出作戦が強行された。人質の出身関係国への事前通告はなく、アルジェリア政府は協力の申し出も拒否した。人質への配慮に乏しく、その独断的手法には欧米からも怒りが噴出した。 広大な砂漠が広がる南東部イナメナスのガス田施設から逃げてきた人質の英国人らが17日、中東の衛星テレビへの電話で口々に訴えた。「アルジェリア軍が施設を攻撃している。交渉すれば無駄な死は避けられる」「状況は悪化している。砲撃がやまない」。しかし、アルジェリア政府は「テロリストと交渉はしない」と拒否。軍特殊部隊による突入前から、武装勢力メンバーや人質がいる建物への攻撃は始まっていた。 逃げるためか、イスラム武装勢力メンバーらは人質らを4輪駆動車5台に分乗させて移動し始めると、待ち構えていた軍攻撃ヘリコプター2機が襲いかかった。「