中東の窓 : イランの弾道ミサイルのイラクへの配置
イランの弾道ミサイルのイラクへの配置 2018年08月31日 21:15 イランイラク haaretz netは、イランがイラクのシーア派民兵に対して、短距離弾道ミサイルを供与し、またこれらの地域でミサイルの製造もしようとしていると報じています。 これは３つのイラン・ソース、２のイラク・ソース、２つの西側ソースによる情報（またえらく具体的な数ですが！！）とのことで、イランのハイレベルによると、これはイランが攻撃された場合に備えての、バックアップ政策の由で、配置されたミサイルはzalzal,fatehー110、zalfaqarミサイルで、これまでの所数十発程度が配置された由。 これらのミサイルの射程はサウディのリヤド（首都）及びイスラエルのテルアビブを含んでいる由。 革命防衛隊の高級幹部は、イランはミサイルを配置できる地域を他にも有していて、米国がイランを攻撃すれば、米国の利権及びその友好国
中東の窓 : 雨泥棒のイスラエル（イランの非難）
雨泥棒のイスラエル（イランの非難） 2018年07月03日 09:05 イランイスラエル イランとイスラエルの対立は激化するばかり？のようですが、ついに自然現象についてまでも・・・・ イランでもあの辺の御多分に漏れず雨不足で、水不足が深刻化していることは先に書いたかと思いますが、al qods al arabi net は、イランの革命防衛隊の幹部の一人が、イランの水不足の原因は、イスラエルがイランに雨を降らせないように画策しているからだと非難したと報じています。 記事によると革命防衛隊の（どう訳したらいいかわからないが）早期戦争機関司令官が、最近のイランの水不足はイスラエルがイランに降るべき雨や雪を盗んだからであると語った由。 最近テヘランで開かれた農業分野における間接戦争のセミナーで、准将が、最近の研究によるとイスラエルと域内のもう一つの国が合同部隊を作り、イランに降るべき雨等を自国に
中東の窓 : ガザ情勢の緊迫化
ガザ情勢の緊迫化 2018年06月20日 15:23 イスラエルパレスチナ ガザががぜん緊張してきました。 週末だったかのガザからイスラエルへの焼夷凧の飛翔に対して、ＩＤＦがハマスの拠点を攻撃したことは先に報告したかと思いますが、それに対してガザからは４５発の臼砲弾、ロケットが撃ち込まれ、それに対してＩＡＦはガザのハマス拠点２５か所を空爆した模様です。 ＩＤＦによると、ロケット弾等７発はiron dome により捕捉され、３発はガザ内で爆発したが、１発はイスラエル内の幼稚園近くの道路に落下した由。 イスラエルの人的損失はなかった模様。 パレスチナ側の損害は不明 http://www.alquds.co.uk/?p=958089 https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5292044,00.html http://www.aljazeera.ne
中東の窓 : 革命防衛隊員のモサドによる暗殺（リビア）
革命防衛隊員のモサドによる暗殺（リビア） 2018年06月06日 16:11 イスラエルイラン al arabiya net 及びそれを引用してy net news は、最近モサドがリビアでイラン革命防衛隊2名を暗殺したと報じています。 al arabiya net の記事の要点は次の通りで、イランの北アフリカにおける活動の主眼がウラン鉱物の獲得にあるのか、シーア派勢力の扶植等北アフリカの政治的不安定化が目的なのか、記事からは不明確で、かなり怪しげな記事という気もしますが、イスラエル系メディアは同国のメディア規制を逃れるために良くアラブ・メディアを引用するという手法を使うので、満更の与太記事でもないかと思い、取りあえず記事の要点のみ、次の通り 「最近イランはリビアの政治的混乱に乗じ、リビアはじめ北アフリカ、サヘル諸国における影響力を強めようと工作を強化している。 このためイラン・イスラエル
中東の窓 : ガザ情勢（安保理審議）
ガザ情勢（安保理審議） 2018年05月31日 10:56 パレスチナアメリカの外交政策 ガザ情勢については、米国が緊急安保理開催を要請したことは先に報告しましたが、アラビア語メディアは米国が配布したハマスのロケット発射を非難する声明案をクウェイトが阻止したと報じています。 外交筋によれば、声明案はハマスのロケット弾発射を非難するという趣旨のものの由ですが、会合でクウェイト代表は問題の責任はガザやパレスチナに関するイスラエルの政策にある賭して、国際社会はこの問題を無視することはできないと表明した由。 （安保理の声明は、その決議と違って強制力がないために、決議が通りそうもない時には、よく使われる手法…当面の問題を糊塗するやり口とも言いうるか・・・・ですが、その発出には安保理メンバー全員の支持が必要とされています） これに対して米代表は、安保理は攻撃の相手がイスラエルである場合には沈黙を守ると
中東の窓 : ガザ情勢（大量の臼砲弾発射とイスラエル軍の報復）
ガザ情勢（大量の臼砲弾発射とイスラエル軍の報復） 2018年05月29日 16:31 イスラエルパレスチナ イスラエル・ガザ境界では、抗議のデモ行進が下火になったと思ったら、今度は臼砲と、大砲、空爆の応酬のようです。 アラビア語メディア及びイスラエルメディアは、29日の早朝ガザから27発の臼砲弾（またはロケット）が南部イスラエルに撃ち込まれ、その大部分は短射程ミサイル防空網iron dome により捕捉されたが、一部は防空網をすり抜け、イスラエルの住宅地（１発は幼稚園の庭に落ちた由）及び広場等に落下したと報じています。 但し、イスラエル側に死傷者や物的損失はなかった模様です。 これに対してイスラエル国防軍（ＩＤＦ）は戦車砲等でハマスの拠点を砲撃するとともに、ＩＤＦ空軍も空爆した模様。パレスチナ側の損失も報じられてはいない。 al jazeera net によれば、ガザからの砲撃は2014年
中東の窓 : イラン・ロシア・イスラエル関係（シリア）
イラン・ロシア・イスラエル関係（シリア） 2018年05月29日 18:48 イランロシア このところ、シリアを巡り、ロシアとイスラエル・米との接近、ロシアのイランから距離を置く姿勢等に関するメディア報告が増えているところ、ロシア、イスラエル、米、等のシリア、特に南部シリア（特にイスラエル境界から60㎞からイラン兵等を遠ざける問題）を巡る最近の動きは次の通りで、確かにかなりその動きは急な模様です。 何しろ、ロシアの本音がどこにあるかはよくわからないところが多く、またアラビア語メディアの多くがロシアがイランから距離を置くことに、どちらかと言うと期待を抱いているとの印象もあり、現時点で性急な判断は時期尚早かとも思われるので、取りあえずは事実関係のみ、次の通り。 ロシア外相は27日、シリアの南部国境でイスラエル、ヨルダンに近接した地域に、駐留すべき軍隊はシリア政府軍だけであると語った。同外相は記
中東の窓 : パレスチナ問題（風刺画）
パレスチナ問題（風刺画） 2018年05月17日 20:34 中東紛争アメリカの外交政策 中東紛争（パレスチナ問題）とトランプの政策に関する風刺画です。 トランプが「パレスチナ問題が解決すればいいな！」とつぶやいていますが、彼の夢見ているところでは、ブルドーザーがアルアクサモスク等アラブ、イスラムの拠点を破壊することのようです。 http://www.aljazeera.net/news/caricature/2018/5/17/كاريكاتير-ترامب-والقضية-الفلسطينية なお、これまで、パレスチナ問題はアラブ全体の問題でもあり（何しろこのために4回もの中東戦争が戦われている）、国際的にも、この問題をthe middle east conflictと呼んできたこともあり、このブログでも中東紛争としてきましたが、どうも最近では中東紛争と言うとイランとアラブの対立とか
中東の窓 : ガザ情勢（エジプトの果たした役割）
ガザ情勢（エジプトの果たした役割） 2018年05月17日 15:54 パレスチナエジプト 13〜14日の週末に大量の死傷者がでたのに、ナクバディの15日には一転して、極めて平静になったことについては、その背景が未だに良く分かりませんが、haaretz net は、エジプト（さらにはカタール）が、イスラエルとハマスの間に立ち、事態の冷却化に努めたところが大きかったと報じています。 記事の要点は次の通りですが、実は先にハマスの政治局長ハニエがカイロを訪問した事、エジプトが（彼を通じてか？）イスラエルがハマス要人の暗殺を計画していることを通報したとのニュースは流れていたのですが、その事実関係や重要性が良く分からなく、しかも事態が流動的なために、書く機会を失っていました。 勿論、このhaaretz の記事の事実関係も良く分かりませんが、ガザ情勢がコントロールできなくなった場合に、大きな影響を受
中東の窓 : ガザ情勢
ガザ情勢 2018年05月17日 08:52 イスラエルパレスチナ ガザとイスラエルの境界線では、大規模な民衆の抗議デモはとりあえず収まっている模様ですが、haaretz net によれば、16日ＩＤＦ（イスラエル国防軍）はガザ北部でハマスの拠点を数回攻撃したとのことです。（空爆か否かは不明、砲撃の可能性が強い） これはハマスからの銃撃に対抗したものとのことですがパレスチナ側及びイスラエル側の損失は不明。 その他、特に大きな動きはない模様で、アラブ連盟の理事会の結果も未だ報じられていません。 haaretz net は、トルコが反イスラエルの動きを強めていて、イスラエル大使に続いて、イスタンブールの総領事も引き上げを要求し、大使に関しては、空港でセキュリティ・チェックをするところを（通常は外交官は免除されているが）報道陣を招いて見せつけたと報じています。 同ネットは更に、トルコがイスラム世
中東の窓 : パレスチナ問題
パレスチナ問題 2018年05月16日 11:39 パレスチナイスラエル ガザ・イスラエル境界でのパレスチナ民衆とＩＤＦの衝突では、14日に58名（または55名）死亡したことまではお伝えしましたが、本来のナクバ・ディである15日には、状況は大分平静化❓した模様で、イスラエルメディアは、それまでの死者を61名または60名、負傷者は2700名としています。 この数字が正しければ、15日の死者は2〜3名ということになりますが、アラブメディア出はal qods al arabi net が死者62名、負傷者3188名としてるが、al arabiya net は死者60名としています。 ガザ以外の状況としては、エルサレムの旧市街や西岸で、ゼネストが行われている他、抗議デモがあった模様ですが、IDFとの大規模衝突は報じられていません。 その他中東では、イスタンブールでの抗議デモの他チュニス、サナア等で
中東の窓 : 米の対カタール政策の変更とイラン核合意廃棄との関係
米の対カタール政策の変更とイラン核合意廃棄との関係 2018年05月05日 18:07 アメリカの外交政策イラン al qods al arabi net は、最近トランプ政権がカタールとの関係を見直して、サウディ等カタールボイコット4人組にカタールをの和解を勧めだしたが、これはトランプが12日にはイラン合意からの離脱に動き出しつつある証拠で、彼としてはイランとの対決に備えて湾岸の統一を固めておきたいからである、とのforeign policy誌の記事を紹介しているところ、興味があるので、記事の要点のみ次の通り。 なお。これは英語の記事をアラビア語メディアが要約し、それを更に要約する、いわゆる孫引きの手法ですので、不正確なところも少なくないかと思いますので、気になる方は元の記事を探されたらいいかと思います。 「foreig policy誌は、トランプは”新しい戦いを始めるために、別の戦いを
中東の窓 : IDFの凧爆弾空爆（ガザ）
IDFの凧爆弾空爆（ガザ） 2018年05月06日 15:44 イスラエルパレスチナ ガザでは4日その中部で爆発があり、パレｓチナ人6名が死亡したことは朝方報告しましたが、イスラエル・メディアによると、ＩＤＦは同日夕、ガザ北部で境界線近くで、火のついた凧をイスラエルに送ろうとしているパレスチナ人を見つけ、それを空爆したとのことです。 この空爆はＩＤＦも認めているが、ガザ中部における爆発事件との関連はないとしている由。 https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5252513,00.html https://www.haaretz.com/israel-news/israel-strikes-hamas-position-in-gaza-used-to-send-kite-bombs-1.6055534 これは最近ガザの活動家が始めた新作戦で、ｗｗ
中東の窓 : イラン・オマーン合同演習
イラン・オマーン合同演習 2018年05月07日 15:18 イランオマン 前から湾岸諸国の中では、オマーンはイランと密接な関係を有しているということは書いてきましたが、al qods al arabi net は両国が近く合同海軍演習を行うと報じています。 サウディ等アラブ4国のカタール孤立化政策の一つの理由が、イランとの親密な関係とされていますが、いくらカタールでもイランと合同演習をするところまでは行っていないはずです。 それにもかかわらず、サウディ等がオマーンと断交するとか敵視しているという話は聞きません。 まあ、この辺が建前の立場と現実の差なのでしょうね。 ・イランの参謀長補佐官は、イランはオマーンとペルシャ湾で合同演習を行うと発表した。 ・同補佐官は、オマーン参謀長補佐官との合同記者会見で、両国は数日内に、ペルシャ湾で補給、救難等に関する合同演習を行うが、イランからは海軍、革命防
中東の窓 : エルサレムの新しい米大使館
エルサレムの新しい米大使館 2018年05月07日 15:29 アメリカの外交政策イスラエル y net news はエルサレムの新米大使館の写真を掲載しています。 但し、記事によると12日の移転式はシンボル的なもので、建物の工事は今後6年間続き、当面は大使と秘書だけが新しい建物で、勤務することになる由 （まあ、外交関係に関するウイーン条約だったかによると、大使のいるところがすなわち大使館ということですから、大使だけの移転で、残りの館員はテロアビブで仕事をしていても、大使館はエルサレムに移転したということになるのでしょう） https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5253205,00.html
中東の窓 : IDF？のシリア空軍基地攻撃
IDF？のシリア空軍基地攻撃 2018年04月10日 18:31 イスラエルシリア ホムスの近くのtifor（アラビア語メディアではこうなっているが，イスラルメディではＴ−４またはtiyasと書かれている）空軍基地が攻撃された事件では、イスラエル軍は今のところまた肯定も否定もしていないために、イスラエルのメディアは、「ＩＤＦの攻撃とされる」との表現を使っているところ、y net news は、イランは同基地に対する攻撃でイラン人4名が死亡したと報じているところ、イランの私的tasnim 通信によれば、死亡したのは7名で、そのうちの1名は同基地のドローン部隊のメンバーだとしています。 他方haaretz net は、この攻撃がＩＤＦのものだとして、それはdumaに対する化学兵器使用に対する懲罰（報復）ではないとして、その理由として第1に、仮に道義的な理由による懲罰であるならば、そう明言しなけ
中東の窓 : ガザ情勢
ガザ情勢 2018年04月05日 16:22 イスラエルパレスチナ イスラエル・ガザ国境では、先週のland dayに多数の民衆が国境のフェンスに近づき、一部はこれを乗り越えようとして、ＩＤＦの狙撃手等がこれに実弾射撃し、17名（その前日だったかに死亡した2名を加えて19名とされている）が死亡しました。 このイスラエルの対応ぶりについては、イスラエル国内でも多くの批判があるようですが、現在までのところ国防大臣は調査は行わないとしています 因みに群衆の数について、パレスチナ側は35000名だったとしています。 この国境地域への非武装住民の多数の集結というのは、手詰まりのガザ問題を動かす梃子としてハマスが今後とも継続していこうとしている政策で、取りあえずは、今週の金曜日6日に、第2回目の国境向け行進を組織するとのことで、ハマスでは前回以上の参加者があるとしています （17名の死者というのが、民
中東の窓 : サウディ・イスラエル協力（イスラエル参謀長の話）
サウディ・イスラエル協力（イスラエル参謀長の話） 2018年04月01日 15:57 イスラエルサウジアラビア 確かかなり前になりますが、サウディ皇太子のイスラエル訪問の噂が流れたことがありました（噂は否定されたが）が、al qods al arabi net は、イスラエル参謀長が両国間に秘密の協力関係があると語ったと報じています・ これは同参謀長が30日イスラエルメディアとのインタビューで語った話の一部のよしで、参謀長はその前にもインタビューを受けており、その話については既にhaaretzだったかの記事で紹介しておきました。 明らかにこちらの話の方が具体的で、興味のある内容です。 何はともあれ、記事の関連部分のみ、次の通り 「ＩＤＦ参謀長は、イスラエルの国家安全保障局長がサウディ皇太子と会談したと語った（いつどこでかは不明） 参謀長は更に、両国間には、イランに対し、更にイスラム原理主義
中東の窓 : 数字から見たサウディのイエメン介入（アラビア語紙のコメント）
数字から見たサウディのイエメン介入（アラビア語紙のコメント） 2018年03月28日 20:08 サウジアラビアイラン al jazeera net は、サウディはイエメン介入の大きな負担にもかかわらず,当面政策を変えることはないであろうとしつつ,その負担を数字面から解説しているところ、興味ある数字等次の通りです。 ・hothy軍は、サウディ領内に進攻し、南部のジャザーン、ナジュラーン、アシ―ル等に足場を築いており、サウディ軍居人的物質的負担を強いている。 ・このためこれらの地域では新しい投資は止まり、10の村は無人となり、7000人が避難し、500の学校が閉鎖された。 ・先日hothy軍は7発の弾道ミサイルを発射したが、これを迎撃するパトリオットミサイルは、1発300万ドルすると言われ、1発の弾道ミサイルの迎撃に最低3発のパトリオットが必要とされているので、7発の弾道ミサイルを迎撃するに
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中東の窓 : 朝鮮とアラブの比較（風刺画）