経済再生相だった甘利明さんは1月28日、週刊文春が報じた金銭授受疑惑を認め、辞任した。 甘利さんが辞任を決意したのは、彼を告発した千葉県の建設会社の総務担当、一色武氏が持ち込んだ50時間以上にわたる録音テープがあったためだろう。この中には、甘利さんがお金を受け取ったやり取りが録音されていたのではないか。それが決定的な証拠だったのだと思う。 結局、甘利さんは、大臣室と神奈川県大和市の地元事務所で建設会社から50万円を受け取ったことを認め、地元事務所長が500万円を受け取り、うち300万円を私的に流用したことも認めた。その一方で、建設会社と都市再生機構(UR)との交渉で秘書らが口利きした疑惑については、秘書らが否定していると説明している。 だが、今回の事件で、非常に不可解な謎が3つある。 1つ目の謎は、建設会社の一色氏はなぜこんなことをやったのかということだ。一色氏が実名を出して、あれほど細か
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