6月13日、南米の小国パナマが100年以上にわたり関係を築いてきた台湾との関係を捨て、中国本土との国交樹立を宣言した。 台湾政府は、国際的な孤立を避けるためにパナマだけではなく、台湾との国交関係を持つコスタリカ、ガンビアなど小国に莫大な資金援助をしてきた。中でも国交が107年にも及ぶパナマは台湾にとり、最も重要な国の1つだった。 にもかかわらず、パナマ政府は台湾を捨て、中国政府を選んだ。パナマに対し、中国政府が台湾以上の資金援助をしたことが最大の原因だった。つまりカネの力によって、中国はパナマを手に入れたということだ。 中国との国交樹立を宣言する2日前に、中国公営企業「嵐橋集団(ランドブリッジ・グループ)」が、出資するコンテナ港の着工式にわざわざ大統領ファン・カルロス・バレーラが出席したのもそのためだろう。その席で大統領は、今後、中国がパナマの地下鉄工事など重要インフラ工事などで7億500