しばらく前に、僕も注目して見ていた『女王の教室』が最終回を迎えた。8回あたりからどうにもおかしな展開だったので言及する気力を失ってはいたのだが、昨日、現役教師1000人アンケートをネタに教育を論じるバラエティ番組が放送されていて、そこでのやり取りにも触発されて何か書かなくてはという気になった。口をぬぐってしまうのもズルイなあというのもあるし、少し書いてみよう。(少しじゃなくなりましたが。) まず、『女王の教室』について。鬼教師・真矢のとった数々の非道な振る舞いをまず思い起こす。実力主義を盾にとった個人攻撃、逆らう生徒への体罰・精神的虐待、反抗する生徒同士を離反させる権謀術数、裏切りを誘発し子どもたちの絆をズタズタにしていく数々の手法、その徹底した悪役ぶりに僕はまず魅せられたわけだが、その段階で考えていたことは、「最終的に真矢がよい教師だった、というオチだけはありえない」ということだった。基