ベンヤミンの暴力観について ベンヤミンやドゥルーズ=ガタリについて勝手なことを書いているので、他の人たちはどんな読み方をしているのか調べようとおもってインターネットで検索してみた。驚いたのは「暴力批判論」を論じてる人がすごく多いということだ。それだけ魅力的な論文なのだろう。分量が少なく、すぐ読みとおせるのに、読めば読むほどわからない部分、言いきれない部分がでてくる。欠点もある論文だと思うが、並外れて鋭いことは間違いない。 ただ、ここで「神的暴力」ということを言ったためか、ベンヤミンを暴力肯定の思想家とする見方もかなりあるようだ。あんなに非暴力的な人はいないと思うんだけど。 「神的暴力」にしても、ドゥルーズたちとは違って、非常に苦しんで、やむをえずという感じで出してきているようにおもう。「神話的暴力」を肯定して終わりそうなところで、またそれが権力的だということを暴いて、そこからもう一度可能性