・「映画秘宝」 ギンティ小林『新耳袋大逆転』及びその文庫版『新耳袋殴り込み 第二夜』の記述を順に検討しても良いのですが、小林氏がこの人物を著述に取り上げるに至った経緯から見て置きましょう。 単行本「第二十九話」文庫版「第二十五話」の「蘇る都市伝説」に、その切っ掛けが語られています。91頁8〜12行め、文庫版79頁3〜8行め。改行箇所は前者「/」後者「|」で示した。 二〇〇四年のこと。 僕は洋泉社の『映画秘宝』で記事を書くようになっていた。そのときの編集長が田野|辺である。 ある晩、僕と田野辺は編集部で徹夜作業をしていた。そこで交わした会話で一九八七|年頃、田野辺/は僕の地元付近の大学に通っていたことがわかった。二人で地元の話題に|盛り上がっていたら、長年/忘れていたことが蘇った。*1 編集長の田野辺尚人はWikipedia「和光大学の人物一覧」に拠ると和光大学出身で、和光大学の最寄駅は小田