bookとhistoryに関するt-kawaseのブックマーク (29)

  • 「今は犬1頭と猫1匹だけ…」借金3億を背負って「動物王国」を閉園したムツゴロウさん(86)が辿り着いた“北海道のログハウス生活”「今は自分が生きていくだけでやっとです」 | 文春オンライン

    イオンの頭を無防備になで、ワニの口に笑顔で頭を入れる。ライオンに右手の中指をべられてもまったく懲りる気配すらない。“動物愛”という枠を大きくはみ出した畑さんの生き方は日中を魅了した。1980年に始まった「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」はあっという間に人気番組になり、平均視聴率は20%に迫った。 しかしTVシリーズは2001年に終了し、2000年代後半には北海道の中標津から東京のあきる野市に移転した「ムツゴロウ動物王国」も閉園。3億円とも言われる巨大な借金を抱えたが、それもあふれるバイタリティで完済し、現在は40年前に移り住んだ北海道の中標津にある大自然に囲まれたログハウスで生活している。

    「今は犬1頭と猫1匹だけ…」借金3億を背負って「動物王国」を閉園したムツゴロウさん(86)が辿り着いた“北海道のログハウス生活”「今は自分が生きていくだけでやっとです」 | 文春オンライン
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    t-kawase 2021/11/12
    やはりムツゴロウさんは規格外過ぎる。小学生の頃『ムツゴロウが征く』というマンガで彼のことを知り、長じて雀鬼ぶりなどを知り「全然違うじゃん!」と思ったが、基本は「自分の欲望に忠実な人」なんだよな。
  • 呉座勇一「戦争の日本中世史」新潮選書2014.1. - 旧tototo

    同じ著者の「応仁の乱」が面白かったので読んでみたところ、だいぶ若書きというか暴走気味で「学術的な歴史」としては微妙なのだけども、それゆえに興味深いところがあるなあと思ったので、主にそちらについて。 「応仁の乱」のほうは漠然とした総論で大づかみに語られる日史上の一大エポックを細かい事件経過で綴るというもので、こちらは著者のやるべきスタイルが確立した、とても良いだった。 一方、それ以前に書かれてるこちらのは、たぶん若手が張り切りすぎて空回りしてるんだろうなあ、もしくは時間も準備もないまま慌てて書いてしまって取り繕いようがない、という感じの力み具合があって、個別の記述は面白いところも多々あるんだけれども、全体をまとめようとして導入した視点というか史観が「戦後のマルクス主義階級闘争史観の批判」で、著者自身も「書は非常に偏っている」とか「一種の思考実験」とかエクスキューズを述べてるんだけど

    呉座勇一「戦争の日本中世史」新潮選書2014.1. - 旧tototo
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    t-kawase 2021/03/25
    これは的を射た書評と思う。僕も以前彼の本を数冊読んで「何でこんなに一昔前のマルクス主義史観を敵視するのか」、感覚的に分からなかったのだが、その「感覚」を教えてもらった気がする。
  • 【第104回】玉城知事誕生。翁長雄志について考えた|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま

    ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」2018年12月号より転載。 ろくでもないニュースばかりの昨今だけど、今年の快挙というべき明るいニュースは、9月30日の沖縄県知事選で辺野古の新基地建設に反対する玉城デニー氏が大勝したことだろう。玉城氏自身の主張や魅力もさることながら、彼が当選した背景には、8月8日に死去した翁長雄志前知事の後継者という側面も大きい。 翁長前知事はいま思うと、やはり不世出の政治家だった。 翁長氏が沖縄知事選に勝利したのは2014年11月。2000年から四期一四年務めた那覇市長の職を辞しての出馬。それもかつては自身が選対部長まで務めた現職の仲井真弘多知事と、バックにつく自民党を敵に回し

    【第104回】玉城知事誕生。翁長雄志について考えた|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま
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    t-kawase 2019/07/29
    もう一度翁長さんの足跡をたどりたくなる。「保守派は革新に対して「理想論で飯が食えるか」といい、革新系は保守に対して「お前たちは命を金で売るのか」と迫って」いた沖縄の歴史。
  • かちかち山は現代風にアレンジされているのか、ばばあ汁の味 - ネットロアをめぐる冒険

    私は「ネットロア」という語をかなり広義に捉えていて、噂や風説といったもの、そこまではっきりしなくても、「なんとなくぼやっと信じられてそうなこと」までも含んでおります。最近は世の流れで時事ネタを多めに取り扱いますが、私自身は「なんとなくぼやっと」のネタの方が、いつもワクワクしながら取り組めています。 というわけで、今回はその「ぼやっと」ネタの、「現代のむかしばなし、昔よりマイルドになってる説」です。 バアちゃん殺されないとか歴史修正主義者の暗躍がひどい pic.twitter.com/EfpqAPpY5Z — 新米先達mayan (@mayan1969) May 8, 2018 ずいぶん前のツイートですが、最近TLに回ってきたので、へえ、と思った内容です。最近の「かちかち山」は、おばあさんは殺されず、しかも改心したっぽいタヌキと和気あいあいと打ち上げパーティーのように終わるんだとか、そういう

    かちかち山は現代風にアレンジされているのか、ばばあ汁の味 - ネットロアをめぐる冒険
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    t-kawase 2018/08/16
    読み応えのある検証記事。僕が読んだのは「お婆さん死亡、狸溺死」のものだったか。関係ないけど、ハードコアな童話としては斎藤隆介「ベロ出しチョンマ」を推薦します。これの修正は許さん。
  • 2018-04-09 - たぬき日乗

    最近、めっきり様子を見なくなってた與那覇潤先生が、数年に渡って体調を崩して、もう「歴史学者」をやめる、という文章が出ていました。 歴史学者廃業記 歴史喪失の時代(與那覇潤) - 個人 - Yahoo!ニュースはてなブックマーク - 歴史学者廃業記 歴史喪失の時代(與那覇潤) - 個人 - Yahoo!ニュース この文章を読んで最初に、「あ、これはつらそう…。でも、もともとこういう文章書くヒトでもあるよな」と思ったのですが、論旨について、細かいところ、そうねえ、となんとなく首肯するものの、全体に流れる「世間に疲れた」という雰囲気については、「大変でしたね…」と。そこまで責任を負わなくてもよかろう、と思う半面、この詩的とも言える繊細さがあるから、いろいろ文章かけたんだろうな、仕事し過ぎはよくないよねえ、などと思うのでした。 ま、そもそもの話として、普段の生活に「歴史」なんていらないよね、と。学

    2018-04-09 - たぬき日乗
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    t-kawase 2018/05/23
    さまざまな目配りをした良い書評。僕はアナロジーや比較をしまくるたちの人間なので、結構與那覇君の書きっぷりは昔から好きでした、はい(批判があるのは承知の上で)。
  • 猪口邦子議員からいきなり本が送られてきた――「歴史戦」と自民党の「対外発信」 山口智美 / 文化人類学・日本研究 - SYNODOS

    猪口邦子議員から届いたパッケージ 10月1日、アメリカのモンタナ州に住む私の勤務先大学の住所宛に、自民党の猪口邦子参議院議員からのパッケージが届いた。私は猪口議員と面識はない。封筒には、送付元として猪口議員の名前と肩書きが書かれ、気付としてフジサンケイ・コミュニケーションズ・インターナショナルの住所が記載されていた。 封を開けてみると書籍が2冊とネット記事のコピーが3部、猪口議員がサインしているカバーレターが入っていた。 同封されていた書籍のうちの一冊は、Sonfa Oh, Getting Over It? Why Korea Needs to Stop Bashing Japan (Tachibana Shuppan 2015) 。呉善花『なぜ「反日韓国に未来はない」のか』(小学館新書 2013)の大谷一朗氏による英訳版だ。英訳版の版元はたちばな出版となっている。 もう一冊は、The S

    猪口邦子議員からいきなり本が送られてきた――「歴史戦」と自民党の「対外発信」 山口智美 / 文化人類学・日本研究 - SYNODOS
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    t-kawase 2015/10/21
    経緯は山口先生のツイートで知っていたけど、改めて。俺、猪口さんの元々の考えは知らないけど、誰か止めたれや(旦那とか含めて周りが)。
  • 慶応2年から平成27年までのベストセラーをリストにしてみた 読書猿Classic: between / beyond readers

    我々の時間についての遠近感は、時としてとんでもなく歪むが、それに気付く機会があまりない。 だから、何か一つの事項について年表をつくると、背筋が伸びるかのように、縮んでいた時間感覚を修正できる。 自分の経験だと、自分が生まれる前の、近現代あたりが、かなりアバウトにいっしょくたにされていることが多い。サルトルの『嘔吐』がベストセラーになるのはもっとずっと後のように思っていたが、実際は1946年である。 これは周りに質問してみるといい。世代によっては「70年代あたり」に「サルトルがブームだった」となってたりするので、自分と違う世代の人と質問し合うとおもしろい。 ベストセラーの悪口をいうにしても、ファクトを整理しといた方がいいと思って作った私物くさいリストであるが、いろいろツッコミどころや「発見」のしどころがあると思うので公開してみる。 現在に近づくほど、これまた私見だが、ベストセラーとして並ぶ

    慶応2年から平成27年までのベストセラーをリストにしてみた 読書猿Classic: between / beyond readers
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    t-kawase 2013/12/15
    日本のベストセラーの一覧も。凄いなあ。これもブクマ。
  • 1662年から今までのアメリカのベストセラーをリストにした

    1662年から2010年まで350年にちょっと足りない期間の、アメリカ合衆国でのベストセラー書をリストにした。 これだけの期間だと、さすがに一貫したソースがないが、次の文献を参照した。 (~1945年) Mott, F. L. (1947). Golden multitude: : the story of best sellers in the United States. New York: Macmillan Co. (1946年~) Korda, M. (2001). Making the list: A cultural history of the American bestseller, 1900-1999 : as seen through the annual bestseller lists of Publishers weekly. New York: Barnes

    1662年から今までのアメリカのベストセラーをリストにした
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    t-kawase 2013/12/15
    これは結構大変な仕事だなあ。どこかの時代を振り返る時、こういうのは便利。
  • 戦前の絵本 お子様向日本軍大活躍「過激描写」画像 - 虚構の皇国 blog

    話題の「はだしのゲン」、作中の「過激な描写」に「簡単に子供が閲覧できる状況にしてほしくなかった」という松江市教委福島律子前教育長の言葉をニュースで拝見しました。 著者の故中沢啓治さんが、表現上の工夫や配慮をこらして描こうとした内容にあえて触れずに、とにかく「過激な描写」だからと図書室の閉架に押しこめたわけですね。 「過激な描写」に弱い教育委員会のみなさまも、皇軍が大活躍するこんな絵ならば、史実でなくてもまったくOKだったのではないでしょうか。 『支那事変大手柄絵話』大日雄弁会講談社、1938年 ▼太田特務兵の大手柄 ▼馬詰准尉の三十六人斬り ▼アッパレ徳安上等兵 『漢口攻略 皇軍奮戦画報』大日雄弁会講談社、1939年 ▼柳上等兵の五十二人斬り ▼村上上等兵の一番乗り ▼敵将と一騎打ち ▼トーチカをけむり攻め ▼長島部隊の大奮戦 ……まだまだあるのですが、キリがありません。 つい70年

    戦前の絵本 お子様向日本軍大活躍「過激描写」画像 - 虚構の皇国 blog
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    t-kawase 2013/08/28
    わーなんて残虐な描写なんだー(棒)。「子供が良くなる」という目的が表紙に明記されているところも誤解を招かず素敵としか言いようがない。
  • 学校図書館と検閲の事例 (1) (追記あり) - 火薬と鋼

    化け物を殺すのは人だけ - 北沢かえるの働けば自由になる日記 小学校の図書室から『ぼくらの七日間戦争』をはじめとした『ぼくら』シリーズが撤去されたという話があった。 この話題に関連して、過去の学校図書館と検閲の事例を紹介しよう。 アメリカの事例を出そうと思ったが、情報整理に時間がかかるので日の例から。 参考文献は日図書館協会図書館の自由に関する調査委員会編『学校図書館図書館の自由』日図書館協会(図書館と自由 第5集) 日の事例 愛知県立高校図書館 学校図書館は、教育的配慮に基づいた自主規制が行われる可能性をもつ。学校図書館においても幅広い資料を提供することで生徒が多様な情報を入手できるようにすべきであるが、実際にはそうはなっていない。 例えば、全国学校図書館協議会|全国SLA制定の各種基準|全国学校図書館協議会図書選定基準を基準としてもかなり一面的・一方的な情報の統制は可能だ。

    学校図書館と検閲の事例 (1) (追記あり) - 火薬と鋼
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    t-kawase 2013/08/25
    これは凄いなあ。80年代のことだからって笑えるものではないが、こんな理由にもなっていない理由を掲げて恥ずかしくなかったのだろうかね。
  • 『民俗台湾』の評価をめぐって - ものろぎや・そりてえる

    植民地統治期台湾における広い意味での人類学的調査の経緯を大雑把にまとめると、第一に、後藤新平の発案による旧慣調査から始まる。統治を実効的ならしめるにはまず実態をありのままに把握する必要があるという政策立案上のプラグマティックな発想が背景にあり、後藤の「ヒラメの眼をタイの眼にすることはできない」という言葉は有名だろう。漢族系社会の調査が中心であり、織田萬・岡松参太郎など法律専門家の名前が見えるのが特徴である。山地の原住民系社会にはまだ警察による実効支配が及んでいなかったが、第二段階として、そこに先鞭をつけた伊能嘉矩、鳥居龍蔵、移川子之蔵(台北帝国大学、土俗・人種学)、浅井惠倫(台北帝国大学、言語学)、鹿野忠雄などが続く。こちらは純粋に学術志向で、政策的思惑とのつながりは薄い。ところで、この間、漢族系社会の民俗調査は進んでおらず、第三段階として、その空白を埋めるべく金関丈夫(台北帝国大学、解剖

    『民俗台湾』の評価をめぐって - ものろぎや・そりてえる
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    t-kawase 2013/08/12
    僕も似たような研究をしているから、胸に刺さるなあ。朝鮮でも事情はほぼ同じだろう。
  • 朝日新聞デジタル:11人遭難死の歴史、忘れぬ/箕輪で特別展-マイタウン長野

    【田中洋一】1913年に中央アルプス駒ケ岳(2956メートル)登山で11人が亡くなった中箕輪尋常高等小学校(当時)高等科2年の惨事について、地元の箕輪町郷土博物館が特別展を27日から開催する。遭難1世紀を前に、地元でも忘れられがちな歴史の一端をとどめるのが狙いだ。 登山は「修学旅行」として8月26日から1泊2日の計画で行われた。だが台風級の暴風雨に襲われ、山小屋も荒れていて、校長や生徒9人、卒業生1人が犠牲になった。 企画した柴秀毅・学芸員(41)によると、遭難のまとまった企画展は地元で初めてという。「学校関係者の子孫も犠牲者の遺族もいて、住民感情はなお複雑だが、町民は遭難の事実を知って欲しいし、伝えるのは博物館の役割」と語る。 99年前の出来事を、史料で浮かび上がらせようと努めた。気を使ったのは、1976年刊行の新田次郎の小説「聖職の碑(いしぶみ)」と、その2年後に出来た映画。この

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    t-kawase 2012/10/26
    30年くらい前、『聖職の碑』読んだな。親父が新田次郎のファンだったから。
  • 荒畑寒村『谷中村滅亡史』など - heuristic ways

    G.K.チェスタートンのブラウン神父シリーズのある有名作品(1911年発表)に、「木を隠すなら森の中へ」云々という有名な言葉がある。正確には、次のようなセリフらしい(某サイトより引用)。「賢い人は葉をどこへ隠す? 森の中だ。森がない時は、自分で森を作る。一枚の枯れ葉を隠したいと願う者は、枯れ葉の林をこしらえあげるだろう。死体を隠したいと思う者は、死体の山をこしらえてそれを隠すだろう」  足尾銅山の経営者はまず、「銅山の廃棄物(捨石)を隠すには川の中へ」と考え、それを実行したわけだが、川に大洪水が起きると、そのためにかえって近隣の地域と住民に鉱毒の被害が拡大してしまった。では、鉱毒の被害を隠すためには? 荒畑寒村『谷中村滅亡史』を読むと、奇想天外なまでに大掛かりで、ポウの「盗まれた手紙」の大臣を思わせるほどに大胆不敵な犯行の手口(トリック)が、フィクションではなく、現実に組織的に実行されたと

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    t-kawase 2011/11/26
    実に今の事態を考えるときに示唆的。水俣からも、足尾銅山からも、何も学べなかったことのツケ。
  • 『宗教で読む戦国時代』が猛烈に面白い! - ひじる日々

    宗教で読む戦国時代 (講談社選書メチエ) 作者: 神田千里出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/02/11メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (20件) を見る宗教で読む戦国時代 神田千里 講談社選書メチエ 宣教師も驚いた戦国日人の高度な精神性。その「ゆるやかな宗教性」のバックボーンとしての「天道」思想をキーワードに、一向一揆、キリシタン論争から島原の乱まで、日人の心性に新たな光を投げかける。 序盤から釘付けになって読んでしまった。今年の第一四半期最大の収穫、と自信を持ってオススメできますよ、これは。以下、twitterのメモを元に目次順に内容を紹介します。 1章 宣教師の見た日の宗教 イエズス会の宣教師たちは、戦国日が単一言語(都の言葉が共通語)の国と捉えていた。日通信では改竄されたが、元の書簡では諸大名は国王に、将軍

    『宗教で読む戦国時代』が猛烈に面白い! - ひじる日々
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    t-kawase 2011/02/14
    参考にさせていただきます。いま、同じ著者の『島原の乱』(中公新書)も読んでいる途中。
  • 津山三十人殺しの新たな「真相」 - 杉江松恋|WEB本の雑誌

    津山三十人殺し。 まがまがしい言葉だが、ミステリーファンには非常になじみが深い。言うまでもなく、横溝正史が『八つ墓村』(角川文庫)の着想を、この実在する事件から採ったといわれているからだ。この他にも西村望『丑三つの村』(徳間文庫)や岩井志麻子『夜啼きの森』(角川ホラー文庫)など、この事件を題材とした、あるいはヒントを得た作品は多い。 人口百人余の集落で、その三分の一の命が一夜にして奪われるという大惨事だ。犯人は都井睦雄というたった一人の青年。その一人が、頭に二個、胸に一個を装備した懐中電灯を照明とし、日刀と猟銃で武装して、次々に住民の命を奪っていったのだ。凶行のあと、彼は山に入って自決した。 だが、この事件の真相は完全に解明されたと言いがたい。事件が起きた1938(昭和13)年5月は、日が国を挙げて戦争へと邁進していく時期だったということが災いしているのだ。すでに犯人が自決してしまった

    津山三十人殺しの新たな「真相」 - 杉江松恋|WEB本の雑誌
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    t-kawase 2011/02/10
    これは興味あるなあ。ちなみに、山岸凉子先生の「負の暗示」という作品も、この事件をモデルにした傑作。
  • 朴贊雄『日本統治時代を肯定的に理解する──韓国の一知識人の回想』 - ものろぎや・そりてえる

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    t-kawase 2010/11/17
    よい短評。出版社側は完全に「無邪気に喜ぶ不毛な読み方」を促すようなタイトルつけているけど(この出版社は前からそうだが)。
  • 『ひめゆり忠臣蔵』 - 真面目なふざけ、適度な過剰

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    t-kawase 2010/05/14
    吉田司の『新宗教の精神構造』も読んで、こっちも気になったので。この人、問題提起は良いんだけど、「じゃあお前の立ち位置は」というブーメランを招いちゃうよなあ。
  • 小熊英二『1968』読書ノート

    著者、小熊英二は、これまでにも一連の力作((『単一民族神話の起源』、『〈日人〉の境界』、『〈民主〉と〈愛国〉』)など)で、その力量を遺憾なく発揮しており、私の注目を引いていた。私はややもすると他人の著作を読んでその欠点に目が向いてしまうという、教育者にあるまじき困った性格の持ち主なのだが、彼の仕事に関しては、多少の部分的批判がないわけではないにしても、概して非常に高く評価してきた(1)。その彼が、一九六八年前後の日の若者たちの叛乱を主題とするを書いた。これはちょっとした事件である。ちょうどあれから四〇年を経たということもあり、刊行の時点で、世間全般でもこの主題への関心が高まりつつあった。あの時代に若かった世代の人間にとってと、当時のことを直接知らない今日の若い世代とでは、関心の持ち方も大きく異なるだろうが、とにかく四〇年前の出来事を振り返り、なにがしかのことを考えてみたいという欲求は

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    t-kawase 2010/02/02
    塩川先生の書評。。さすが。早速プリントアウトして熟読。
  • 石川公彌子『<弱さ>と<抵抗>の近代国学 戦時下の柳田國男、保田與重郎、折口信夫』とスメラ学塾 - 神保町系オタオタ日記

    今年も出ました、スメラ学塾に言及した文献が。講談社選書メチエの石川公彌子『<弱さ>と<抵抗>の近代国学 戦時下の柳田國男、保田與重郎、折口信夫』がそれ。森田朋子論文*1に依拠している。目新しい内容としては、保田が「言霊私観」でスメラ学塾を批判しているということ*2。石川さんは、東大出身とのことだが、書の182頁に不思議なことを書いている。高楠順次郎が、『知識民族としてのスメル族』序文で、スメラ学塾関連文献を紹介しており、同塾との関係が推測されるとしている。この序文は、私も2006年7月8日に紹介したところだが、再掲しよう。 スメル民族の研究に就ては、医学博士戸上駒之助氏の『日の民族』(岡書院)大三島宮司三島敦雄氏の『天孫人種六千年の研究史』(スメル学会発行)井上芳郎氏の『シュメル、バビロン社会史』(啓明会発行)及び余の『亜細亜文化の基調』(萬里閣発行)を参照されたし。 戸上の書は昭和5

    石川公彌子『<弱さ>と<抵抗>の近代国学 戦時下の柳田國男、保田與重郎、折口信夫』とスメラ学塾 - 神保町系オタオタ日記
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    t-kawase 2010/01/13
    参考に。「スメラ学塾」って、怪しげだなあ・・・。
  • 季榮薫(イ・ヨンフン)『大韓民国の物語』 - martingale & Brownian motion

    韓国での、韓国史の見直し、の動きは、今も、活発なようだ。 著者は、韓国内に、ずっと続いてきた、反日教育について、その性質の問題を指摘する。 もちろん、著者も、韓国の国民として、ディープなナショナリストであるのだろう。しかし、彼が問題だと思うことは、彼ら韓国人が、国定教科書として学んでいる、韓国史に、嘘、または、誇張、が多いということなのだ。 ここには微妙な問題がある。 著者の議論は、さまざまに動き、さまざまに共感し、揺れる。結局、何が言いたいのであろう。そこには、ある種の、朝鮮がたどってきた、歴史への、いらだち、がある。 著者は、朝鮮の歴史の、二つのアポリアの間で、何度も、ゆれ動く。 一つは、当然、日の侵略、植民地化、である。しかし、この事実が著者に考えこませるのは、日の「支配」についてだけでは「ない」。むしろ、それまでの、朝鮮王朝での、両班による、大衆、の「支配」について、なのだ。

    季榮薫(イ・ヨンフン)『大韓民国の物語』 - martingale & Brownian motion
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    t-kawase 2009/11/16
    参考に。