「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキー監督が、ミッキー・ロークを主演に、落ち目の中年プロレスラーの哀しくも美しい人生を描いた話題作「レスラー」。昨年の第62回ベネチア国際映画祭での金獅子賞受賞のほか、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞など数々の賞に輝くなど、本作で見事に復活したミッキー・ロークに話を聞いた。(文・構成:編集部) ミッキー・ローク インタビュー 「今、このポジションにいるってことを、本当にラッキーだと思うんだ」かつて色男ともて囃されていたローク本人と、本作の主人公ランディの不器用な生き方が、否応なしに重なって見える──昔の自分に戻った感じがしませんか? 「昔の自分!? とんでもない、戻りたくなんかない。絶対にゴメンだ。ノーだよ!」 ──でも、名声は戻ってきましたよね。 「14年も経ってね。なんて言ったらいいかわからないんだ。“カムバック”した気分は