福島第一原子力発電所の事故によって、放射性物質が各所に拡散する可能性がある中で、人々は不安におびえる。復旧作業が長引く中で東京はおろか、日本を脱出する人も出てくるなど不安は増幅する一方。そんな中、ビールが放射線の防護に効果がある、という驚くべき研究結果が、6年も前に放射線医学総合研究所から発表され、それまで人知れず光が当たらなかったが、今となって改めて脚光を浴びているのだ。 「一石を投じる」研究 福島第一原子力発電所の事故で、東京、あるいは日本を脱出して海外に逃げたりする人も出る始末。「原発アレルギーを示す外国人が、こんなに多いとは思わなかった」と、ある外資系企業のビジネスマンが話した。 そんな中で、6年前に発表されていた研究論文がにわかに脚光を浴びているのだ。それは、放射線医学総合研究所(以下放医研)と東京理科大による研究。ビール成分に放射線防護効果を確認し、ヒトの血液細胞とマウス実験で