えと、「体感治安」という意味不明な言葉が生まれたのはここ5年ほどでないかと思うのですが、さすがに、「体感治安の悪化」はもう通用しなくなってきたのか、今度の「不安」と「恐怖」は、ネットのようです。 これから、「ネットの恐怖」を煽って省庁が予算の分捕りあいをしたり、ネット規制が現実のものとなったり、不安を利用した求心力アップに利用されたりするかもしれません。 犯罪認知件数の増加や検挙率の低下というのは統計のトリックでして、治安実態としてはそれほど変わっていない、むしろ凶悪犯罪は減少傾向にあって(犯罪の質の変化はあるらしい)、さすがにストレートに「治安悪化」キャンペーンはできませんでした。 そこで「体感治安」という変な造語ができて、治安不安が叫ばれてなんとなく不安になる、という不毛なサイクルが繰り返されたのです。 それでも、「犯罪不安社会 誰もが「不審者」? 」「治安はほんとうに悪化しているの
東京新聞に浜井浩一先生のインタビューが掲載されました。これ紙面そのままここに出したいくらい、紙面の半分弱を使った大きな扱い! タイトルは「体感治安と実際には落差」。 「体」感治安の「体」の字のフォントを大きくした見出しに・・・・ウルウルしておりました。この記事コピーしてトイレに貼っておこうかなぁ。全文転載させていただきます。 ** 東京新聞 2月17日 土曜訪問 浜井浩一さん(元刑務所職員・犯罪学者) 「日本の治安は悪化していない」―。 数々の凶悪事件や少年犯罪がメディアをにぎわす中、広がる一方の社会不安にくさびを打ち込むような言説が、社会学や統計学の現場から投げ掛けられている。龍谷大学法科大学院教授の浜井浩一さん(46)もその一人。精緻な犯罪統計分析で知られるだけでなく、異色なのは「元刑務所職員」という肩書だ。そのまなざしは「刑務所の風景」から日本社会のゆがみを凝視する。 「治安悪化を主
様々な分野で「安全」や「安心」が語られることが多くなっています。それは、わたしたちがいろいろなモノやコトを「危ない」と感じているということでしょう。自由、メディア、少子化、科学・・・・さまざまな「危ない」について、各界気鋭の研究者にご寄稿いただきます。 河合幹雄 かわい・みきお − 1960年奈良県生まれ。京都大学理学部卒業。同大学文学部で社会学を学んだ後、同大学院法学研究科博士課程修了。桐蔭横浜大学助教授等を経て、現在は同大学法学部教授。専門は法社会学。 著書に『安全神話崩壊のパラドックス』、共著に『体制改革としての司法改革』『たばこ訴訟の社会学』、訳書に『司法が活躍する民主主義』ほか 日本は危険な社会になった、安全神話は崩れたということが言われている。アンケート調査によると日本人の9割が日本の治安は悪化していると信じているというものさえある。また、マスコミ報道でも、治安の悪化は、し
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