2009年1月から映画『ポチの告白』(高橋玄監督)が順次、全国で公開されている。これは、筆者が原案協力者とスーパーバイザーを務め、実際の事件に基づき、警察とマスコミの腐敗を暴いたもの。3時間15分という大作ながら、高橋監督の巧みな脚本と演出で長さを感じさせない。むしろ3時間15分でも描くことができたのは警察とマスコミの腐敗の一部である。 単行本「報道されない警察とマスコミの腐敗 映画『ポチの告白』が暴いたもの」(インシデンツ)では、筆者が警察やマスコミ、司法の関係者にインタビューし、映画で取り上げられた事件の事実関係や背景事情を解き明かしつつ、警察とマスコミの腐敗の根深さを探る。各インタビューに詳細な脚注や映画からのカットがつけられているので、社会モノをあまり読まない人や映画を見ていない人でも十分に理解できる。 「報道されない警察とマスコミの腐敗 映画『ポチの告白』が暴いたもの」(A5判、