メディアやアカデミアは、しばしば「偏っている」「リベラルすぎる」と保守派から批判される。テンプル大学の訴訟もその一例だ。 5月11日付のThe Chlonicle of Higher Education(A22-23面:写真)によると、修士課程の元学生が同大学を訴えていた。政治的好みが違うことを理由に「教授に仕返しをされた」と主張している。原告はボスニアに従軍経験がある元軍人。教授が送った反戦メールに反発し、学長に批判の手紙を送った。それが理由で退学処分になったと訴えていた。 先月、連邦裁判所はこの訴えを棄却した。記事には双方の主張の食い違いが示されている。実際、何があったかは分からないが、アカデミアがリベラル偏向である---という指摘は間違っていない。 Chlonicle同号は米国の大学理事へのアンケート結果を掲載している。それによると、共和党支持は大学理事で42%に上るが学長はわずか1