現代の若者は「他罰的だ」との指摘がある。要するに、問題の責任を自分ではなく、他人に押し付ける傾向があるということだ。たとえば、ウチダ先生はかつて、ブログにこんなことを書いていた。 現在の若い日本人のほとんどは自分の不幸や失敗を「他の人のせい」にする他罰的説明に依存している。「社会が悪い」「親が悪い」「学校が悪い」「メディアが悪い」などなど。(出典)http://blog.tatsuru.com/archives/000739.php こういう意見は他でも散見されて、たとえば先月の秋葉原の事件についても、犯人は自分の苦境を「社会のせい」に転化したがゆえに犯行を及んだとの解釈が『毎日新聞』や『産経新聞』のコラムで見られた。 しかし、本当にその解釈は妥当なのだろうか。たとえば、加害者がネットに書き込んだとされる文章には以下のような記述がある。 『で、また俺は人のせいにしてると言われるのか 悪いの