政治や社会を反権力の立場から鋭く批評したコラムニストの小田嶋隆(おだじま・たかし)さんが24日、病気のため死去した。65歳。葬儀は近親者のみで営む。 東京都生まれ。早稲田大卒。食品メーカーを退社後、ラジオ局アシスタントディレクター、作詞家などを経験する。雑誌「噂の真相」(2004年休刊)でコラムを…
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フラッグ・ハンドオーバー・セレモニーで五輪旗を振る東京都の小池百合子知事=国立競技場で2021年8月8日午後9時40分、久保玲撮影 2021年夏に開催された東京オリンピック・パラリンピックの大会経費は、国と東京都、大会組織委員会の3者がそれぞれ負担し、総額約1兆4530億円となる見通し(同年12月時点)だが、この巨額経費の全容について国民が妥当性を検証するすべはない。このうち組織委が負担した4割超については、情報公開制度の対象外だからだ。国を挙げての一大行事にもかかわらず、支出の裏付けを確認できないまま組織委は今月下旬に解散する予定だ。今後、契約書などの重要書類はどうなるのか。【福島祥】
欧米ではマスクを外した生活が普通になっているのに対し、日本ではいまだにマスク着用が続いている。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、政府はマスクを外しても構わないという場面を例示したが、マスクを着けている人が多い。なぜ日本人はこれほどマスクを着けたがるのか。そのルーツは何か。マスク史に詳しい住田朋久・慶応大大学院社会学研究科訪問研究員に尋ねた。【聞き手・宇田川恵/オピニオングループ】 元々はファッションアイテムだった ――マスクの起源はどこにあるのですか。 ◆近代のマスクの原形は1836年に英国で登場した。元々、呼吸器を患う人のために開発されたもので、鼻と口を布で覆い、布の中に格子状の金属が入った構造だった。患者が着用すると、温かく湿った空気を吸うことができたようだ。これが日本に輸入され、その後は国内でも製造された。1880年ごろまでには都市部で広がったという記録がある。 ――今のマスク
子育て交流サロン「赤ちゃん天国」を視察する岸田文雄首相(右)=東京都中央区の区立新川児童館で2022年5月12日午前9時4分(代表撮影) 2021年の合計特殊出生率が「1・30」と、1947年の統計開始以来、過去4番目の低さとなった。所得が増えないことから将来に希望が持てないことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大が低下に拍車をかけた。子どもを持つことに踏み出せない状況が続き、人口減少のスピードが加速化している。【石田奈津子、寺町六花】 3日に公表された合計特殊出生率(1・30)と出生数(81万1604人)を、国立社会保障・人口問題研究所が17年に公表している人口の将来推計(中位シナリオ)と比べると、少子化のスピードが想定以上だということが明らかになる。将来推計では21年時点の出生率は1・40で出生数は86万9000人と今回の数値を上回る。約81万人という出生数は27年の推計と同等の水準で
今から450年近く前、天下統一を進めていた戦国大名・織田信長に気に入られ、近臣となったアフリカ出身の黒人侍がいた。イエズス会の宣教師に連れられて来日した男性の名は、弥助。その数奇な人生を題材に、米動画配信大手「ネットフリックス」で2021年春にアニメシリーズが配信され、米ハリウッドでは映画化の動きもある。なぜ今、「Yasuke」は注目されているのか。魅力を探った。【後藤豪】 “史上最強の浪人”ヤスケが主人公 ネトフリが配信 アニメの舞台は、群雄が割拠する戦国時代の日本。史上最強の浪人ヤスケは、戦いの日々を経て一度は隠居の身となったが、地元の村が大名たちの争いの戦場となる。邪悪な力と血に飢えた武将たちの標的となった不思議な少女を護送するため、ヤスケは再び刀を手に取ることに――。 ネットフリックスのアニメシリーズ「Yasuke -ヤスケ-」のシーズン1は、昨年4月29日に世界で全6話が同時配信
妊婦の市販弁当の摂取回数などを調べたアンケート用紙(手前)と、死産と市販弁当などの関連について発表した論文(奥)=2022年5月10日、兵藤公治撮影 市販弁当や冷凍食品を頻繁に食べる妊婦は死産の確率が2倍以上になるとの分析結果を、名古屋市立大の杉浦真弓教授(産科婦人科)や玉田葉月特任助教(栄養学)らの研究チームが発表した。杉浦教授は「死産が多くなる原因について、さらに詳しく研究する必要がある」と指摘している。 研究チームは環境省が実施するエコチル調査で得られた妊婦9万4062人のデータをもとに、市販弁当、冷凍食品、レトルト食品、インスタント食品、缶詰食品それぞれについて、妊娠結果との関連を分析した。分析の際には母親の年齢や体格、喫煙・飲酒歴、収入など妊娠結果と関連があることがエコチル調査で判明した要因の影響を取り除く統計処理をした。 その結果、市販弁当、冷凍食品の摂取頻度と死産との間に関連
教員の働き方改革のため、文部科学省が検討を進める学校部活動の地域移行に対して現場関係者から疑問の声が出ている。埼玉県で県高校体育連盟理事長や初代スポーツ局長を歴任し、地方スポーツ行政に精通した久保正美さん(66)もその一人だ。長い伝統を持つ部活動を学校と切り離せば、日本人の国民性をも揺るがしかねないと指摘する。【聞き手・小林悠太】 ――さまざまな立場で関わってきた部活動の意義をどのように考えていますか。 ◆スポーツや文化的活動に取り組む部活動は日本ならではの教育文化であり、世界に誇る伝統だ。多くの人が「中高時代に部活は何だった?」が共通の話題になるのではないか。中学生の約7割が運動部活動でスポーツに取り組んでいることは、その後のスポーツ習慣や健康にもつながる。クラス単位で受ける授業と異なり学年を超えて目的に向かって協力することは貴重な経験だ。 ――教員の一部は、働き方の改善のために部活動に
インタビューに答えるジェイムス・ヘイブンスさん=名古屋市中村区で2022年4月1日午後1時26分、井上知大撮影 あるラジオDJの降板劇に波紋が広がっている。「こんな扱いされるんだという悲しさ、さみしさ、悔しさ、腹立たしさはある」。3月31日に放送されたレギュラー番組の最終回で自らの心境をこう表現し、自身のフェイスブックでもラジオ局の対応を公然と批判。とても「円満降板」には映らず、後味の悪さだけが際立っている。人気FM局で何があったのか。
ロシアのウクライナ侵攻は国連憲章に対する明白な違反だ。民間人の殺害が報道されており、国際人道法に反する戦争犯罪でもある。さらに核兵器で脅した。国連憲章、国際人道法、核の脅しという三重の違反をしている。 日本共産党は軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)の拡大には反対だが、NATOに加盟するかどうかはウクライナの主権に関わる問題だ。NATOに加盟させないなどと言って戦争を起こすことなど断じて認められない。 破綻した核抑止 ロシアのプーチン大統領は、核兵器を使う準備があると発言し、核戦争を自ら示唆した。核兵器の保有は、いざとなったら核兵器を使うということだった。国際法を無視し自国民の犠牲もいとわない国が核兵器を持つと、人類全体を脅威に陥れることが明白になった。 今回のことで、核抑止の考え方がいかに危険かが示された。核兵器の脅威を取り除くには核兵器廃絶しかない。日本政府は核抑止力は必要だと主
東京大大学院の博士課程で学んでいた時の海部健三さん。ウナギの保全生態学者になる前、地方で河川の生物の生態調査に明け暮れていた=福井県若狭町で2010年(海部さん提供) 「白いダイヤ」を守るために立ち上がった。ウナギの稚魚は色素が少なく、シラスウナギと呼ばれる。捕れなくなっており、その取引額は10年ほど前から1キロ当たり数百万円まで高騰。ダイヤに例えられる稚魚は、闇ルートでの流通や密漁が後を絶たない。 厳しい状況にあっても、2021年7月にあったウナギをテーマにした環境NGOのオンラインセミナーで、中央大教授の海部(かいふ)健三さん(48)は未来を見据えて訴えた。「違法なシラスウナギが流通している状況を好転させる、非常に大きなチャンスが現在、来ています」 ウナギの保全生態学の第一人者で、国際自然保護連合(IUCN)に設けられている「ウナギ属魚類専門家グループ」のメンバーを13年から務めている
※記事中に残酷な描写があります。閲覧ご注意ください。 【マリウポリ(ウクライナ南東部)AP】砲撃が絶え間なく続く中、マリウポリの凍土に急いで掘られた狭いざんごうに、投げ込まれた子どもたちの遺体が横たわっていた。 生後18カ月のキリル君は、よちよち歩きの小さな体の頭部に砲弾の破片による致命傷を負っていた。16歳のイリヤ君の足は、学校の運動場でのサッカー中に爆発で吹き飛ばされた。6歳以下にしか見えない女の子は、一角獣の絵柄のパジャマを着ていた。ロシアの砲弾で死んだマリウポリの最初の子どもたちだ。 子どもらの遺体は他の何十体とともに市外縁部にあるこの集団墓地に積み上げられていた。道ばたの男性の遺体には明るい青の防水シートがかけられ、石の押さえが置かれていた。赤と金のシーツでくるまれた女性の両くるぶしは、白い端切れできちんと結ばれていた。作業員は次々と可能な限り素早く遺体を墓穴に投げ込んでいった。
Q 外国(がいこく)の人(ひと)のインタビューが、「〇〇だよ」などに訳(やく)されることが多(おお)いのは元(もと)の英語(えいご)がタメ口(ぐち)だからですか。(岡山市(おかやまし)、小(しょう)6、熊代(くましろ)悠(ゆう)人(と)さん) イメージに合(あ)わせ、昔(むかし)の翻訳(ほんやく)にルーツ A 元(もと)の言葉(ことば)が、友(とも)達(だち)に話(はな)すような「タメ口(ぐち)」と呼(よ)ばれる口調(くちょう)だからではなく、キャラクターや状況(じょうきょう)に合(あ)わせて、日本語(にほんご)に訳(やく)す人(ひと)がそのような口調(くちょう)にしているのです。例(たと)えば、英語(えいご)の「I am a cat」は、「私(わたし)は猫(ねこ)です」だけでなく、「我(わ)が輩(はい)は猫(ねこ)である」「おいらは猫(ねこ)だぜ」などに訳(やく)すことができます。 NH
政府は新たな経済対策として、コロナ禍に苦しむ住民税非課税世帯や18歳以下の子どもを持つ世帯に10万円(後者の5万円分はクーポン券)を配布することなどを決めました。しかし、「それは何ら問題の解決にはつながらない」と、同志社大の米井嘉一教授は訴えます。米井さんが提唱するのは「10万円よりお米を配ろう」。なぜ「お米」を配るのか。その理由は? 「健康な暮らし」とは何だろう まもなく年の瀬を迎えます。コロナ禍、社会的格差、少子高齢化、貧困など、世の中には解決しなくてはならない問題が山積しています。前回に続いて、ロシアで開かれた第3回ユーラシア女性フォーラムに参加して帰国後、2週間の隔離期間中に考えたことを書くことにします。女性フォーラムに参加した経験から、ジェンダーギャップや経済格差の視点に少しでも近づきたいと考えました。 健康的な暮らしを送るためには、単に病気がない、けががないだけでは十分ではあり
東京都練馬区教委が、児童生徒の家庭におけるSNS(ネット交流サービス)のルール作りを啓発しようと作成した「SNS練馬区ルール」のリーフレットの中に、SNSのパスワードを記入する欄があることがネット上で波紋を広げている。区教委は小中学校に対し「各家庭からリーフレットを提出してもらう場合は、パスワードを記載しない状態で提出してもらう」と通知していたが、11月に区立中学校1校でこの通知を失念したため、学校側が生徒のパスワードを知り得る状態になっていたことが発覚。区教委は各校に再発防止を求めたという。 区教委によると、「SNS練馬区ルール」(4ページ)のリーフレットは児童生徒の情報モラル向上と事故防止のため、昨年6月に区内98小中学校に配布を開始した。「我が家のSNSルール」として、「スマホ、SNSを使う時間は1日__時間にします」「スマホ、SNSを使う時刻は__時までにします」などの項目を設け、
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