三嶋は昨年8月末、国が難病指定している『胸椎黄色靭帯骨化症』の手術を行った。以来、プロ野球選手の症例も少なく先行きがはっきりと見えない中、必死のリハビリとトレーニングをつづけ、公式戦では340日ぶりとなるハマスタのマウンドへと帰還した。 早くお立ち台に上げさせたいって気持ちが嬉しかった 試合後、久しぶりにお立ち台に上がった三嶋は、「ここに帰ってくるためにがんばってきたので、すごく嬉しいです」と語り、いつまでもやむことのない万雷の拍手を体いっぱいに浴びた。おもむろにスタンドを見上げる、あの感慨深くもクールな三嶋の表情は忘れられない。 「ファンの声援や拍手はもちろん、やっぱり球団がね、早くお立ち台に上げさせたいって気持ちが嬉しかったですよね。ただ、個人的には帰ってきたなという気持ちよりも、今からがスタート。まずは1年間、自分の務めを果たさなきゃなって」 あまり喜怒哀楽を人に見せたくない 嬉しさ