[2011年07月11日(月)] 【なでしこジャパン】歴史をつくった120分間。ドイツ戦で示したなでしこサッカーの真髄 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko photo by Hayakusa Noriko なでしこサッカーが歴史を塗り替えた。ホスト国・ドイツとの準々決勝、約26000人が入ったヴォルフスブルクのスタジアムは満員御礼の大アウェー。この状況下でなでしこジャパンは快挙を成し遂げた。 スタジアムに足を運んだドイツサポーターのうち、延長戦にまでもつれ込む展開を何人が予想しただろうか。しかも、スコアレスで母国が敗戦することなど誰も想定していなかったはずだ。 ましてや相手はまだ国際大会での実績も浅い日本だ。だからこそ、決勝ゴールが日本に生まれた瞬間、スタジアムは気味が悪いほどの静寂に包まれた。 それは丸山桂里奈のガッツポーズとともに「入った!」という日