山口県内で発生した死亡事故の「直前速度」が全国平均よりも高い問題点を解消するため、山口県警などは一定の速度で交通の流れを調整する「ペースメーカー車」の導入に踏み切った。 県内の約200事業所に協力を依頼し、約2600台の営業車両がこの役を担う。10月の山口国体開催で多くの来県者が見込まれるため、県民総ぐるみで事故の不安がない交通環境をつくり出すのが狙いだ。 県警によると、昨年1年間に発生した死亡事故の直前速度は平均51・2キロ。全国平均(46・1キロ)よりも5・1キロ速く、都道府県別では4番目に高い。さらに、人口10万人当たりの死者数も全国ワースト7位(6・6人)と高く、多発する死亡事故の主因である速度超過の抑制が大きな課題になっている。 このため、県警はペースメーカー車に法定速度で走行してもらうことで、周囲の交通の流れを緩やかにしようと考えた。 県警と交通安全県対策協議会は28日、「おい