雑誌の広告で「運気が上がる」とうたったブレスレットや数珠の購入・返品を巡るトラブルが東日本大震災後、急増していることが2日、国民生活センターの調べで分かった。11年4月~12年1月の相談件数は前年同期比2.6倍の601件。「地震の前兆がある」と不安をあおって購入を迫る手口もあり、注意を呼びかけている。 購入後に効果がなく問い合わせると、「返品すれば身内が不幸になる」と迫られ、さらに物品を購入させられたとの相談が多いという。宮城県の仮設住宅で暮らす50代の被災女性は、「娘の片腕がなくなってもいいのか」などと脅され、被災見舞金の50万円で数珠や水晶を次々買わされた。 1件あたりの購入額は1万円以上5万円未満が最多で55%だが、10万円以上も36%ある。同センターによると、広告に「効果がなければ返金する」とあれば、解約が可能。追加の購入は特定商取引法の電話勧誘販売にあたるとみられ、クーリングオフ