写真提供/時事通信社 2010年の世界経済成長率は2%台。内閣府が先日こんなデータを発表した。世界中が経済対策に取り組んでもいぜん回復テンポは遅いわけだが、こういうときに重要なのがG7やG8、G20などの各国の首脳が集まる会議。でも、こういうGなんとかといった首脳会議って、それぞれどう違うのかがよくわからない。そもそも、7とか8とか20などの枠組みの違いにはどんな意味があるのか。 じつは、G7とG8の違いはそれほど重要ではなかったりもする。G8というのは、米国、フランス、ドイツ、英国、イタリア、日本、カナダの7カ国にロシアを加えた先進8カ国首脳会議=サミットのことで、年1回開催される。G7とは、ロシアを除くこの7カ国のことなのだが、最近は7カ国とEU(欧州連合)の財務大臣・中央銀行総裁によって年に3回開かれる会議を指す場合が多い。この2つの違いは微妙なのである。 問題はG8とG20の違