慰安婦報道、吉田調書、池上彰氏の原稿不掲載などの一連の不祥事に揺れた朝日新聞。インターネット上では、検証記事の内容や訂正のタイミングなどについての批判が起こり、朝日新聞社の記者はツイッターを使って自社の報道姿勢に不快感を表した。読者や記者がインターネットを活用して情報発信する時代、報道機関は誤報の問題にどう向き合うべきか。ネットとジャーナリズムに詳しいジャーナリストで法政大学准教授の藤代裕之(ふじしろ・ひろゆき)氏に聞いた。 【動画】朝日新聞が「吉田調書」報道で誤り認め謝罪 朝日新聞は9月11日に記者会見を開き、従軍慰安婦問題に関する「吉田証言」と福島原発事故に関する「吉田調書」について記事取り消しと謝罪を行いました。一部メディアやネット上では朝日叩きが続いていますが、情報を伝えることに間違いはつきものです。ソーシャルメディア時代の報道機関にとって重要なことは、間違いにどう向き合うかではな