「解散のタイミングについては何ら決めていない」という言葉から一転、安倍首相が解散・総選挙を行うことを決断した。なぜこのタイミングなのか、そして与党が勝った場合、何が起こるのか。 なぜ、今なのか。政治アナリストの伊藤惇夫氏は言う。 「アベノミクスの雲行きが怪しくなってきたからです。先へ行けば行くほど、政権への風当たりは強くなる」 安倍晋三首相は記者会見で「解散のタイミングについては私はなんら決めていない」とポーカーフェースを装った/11月11日、北京(c)朝日新聞社 @@写禁この記事の写真をすべて見る 4月の消費増税後、政権の生命線である経済は、停滞が続く。来年10月に10%への再増税に踏み切れば、いっそうの景気悪化も心配されるが、 「いま勝てば4年間は総選挙をしなくていい。景気がさらに低迷しても『これから良くなる』と言っていればいい」(伊藤氏) 野党側は候補者擁立や選挙協力といった選挙準備