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ブックマーク / yasuhisa.com (13)

  • 組織でデザインが推進できる人の思考術

    デザインの推進は簡単なことではありません。デザインの定義が広がり過ぎてしまったことで人によって解釈や期待が異なりますし、デザイナーの責任範囲も様々です。あれこれ挑戦を続けても物事は思うように早く進まないですし、時には悲観的になるかもしれません。 物事が進むのが遅いのはごく自然なことです。何か実践するだけであれば、一週間あればできるかもしれません。ただ、そこで作ろうとしている価値を組織全体に浸透させるのは時間がかかります。組織が大きければ数年かかることもあります。長期戦だからこそ難しいですし、諦めてしまうこともありますが、うまく進める方法もあります。 中核へいくほど進みが緩やかですが、インパクトが大きくなります手段の目的化にある罠例えば UI ライブラリを作ることを目標とします。とりあえず作ることはできるかもしれませんが、作業コストに担う効果は得ることができるでしょうか。 UI ライブラリを

    組織でデザインが推進できる人の思考術
  • 思考力を磨くためにライティングを始めよう

    書くことは思考すること ピューリッツァー賞受賞の歴史学者デヴィッド・マカルー(David McCullough)は、ライティングについてこんな言葉を残しています。 Writing Is Thinking. To write well is to think clearly. That’s why it’s so hard. 書くことは思考することだ。うまく書くことは、明瞭な思考力をもつこと。だから難しい。 頭の中で想像していることをうまくアウトプットできない場合があります。ライティングはもちろんデザインでもよくあることです。頭の中では良い感じにまとまっていることでも、アウトプットしてみると「なんかは違う」という経験は誰でもあると思います。 デザインの場合、スケッチしたりデザインツール上で模索するなどアウトプットの量を増やすことで次第に思考とデザインのギャップを埋まります。同様にライティング

    思考力を磨くためにライティングを始めよう
  • ナレッジマネージメントのためのノートのとり方

    ノートのとり方を見直すRoam Research を使ったナレッジマネージメントを初めてしばらく経ちます。今でもノートの書き方を微調整しながら少しずつ知識を蓄えて続けています。Roam Research をはじめ、ここ 1, 2 年の次世代ノートアプリブームの火付け役といっても過言ではない「How to Take Smart Notes」という書籍がありますが、私のノートのとり方も書籍からインスパイアされています。 70 冊の書籍を執筆したドイツの社会学者 Niklas Luhmann 博士が、どのように知識を整理したか紹介されています。カードインデックスを用いて整理するそのメソッドは「Zettelkasten」と呼ばれており、3 種類のノートを図書館にあるようなカードインデックスボックスを使って整理したそうです。 Fleeting notes: 疑問やちょっとしたアイデアでも構わないので

    ナレッジマネージメントのためのノートのとり方
  • 手軽に始められる知識整理ツールいろいろ

    情報過多時代に必要な知識の整理を始めようで紹介した Roam Research をはじめとした知識整理 / 管理ツールは、2019 年から今年にかけて登場したものばかり。それぞれ特徴があって面白いですが、未熟なものばかりです。幾つか検討した末 Roam Research を使うことに決めましたが、スタートアップに投資するような気持ちで課金しています。 新しいものに飛び込む前に、今できること、今あるもので知識の整理をしてみたい方もいると思います。Roam Research や Obsidian をはじめとした知識管理を目的としたツールと同じようにはいきませんが、工夫次第でそれぞれ独自の強みを活かした自分だけのデータベースが作れます。 Evernote 機能が豊富で、いきなりサービスがなくなる心配がないのを選ぶなら Evernote 一択。前世代感がありますが、あらゆる情報をひとつのデータベー

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  • ブログを書いている私がブログを書かなくて良いと皆に伝えたい理由

    ブログでは知識は育たない ブログだけでなく Twitter をはじめとしたソーシャルメディアは、情報発進の意識が先に働いてしまって、誰かのためにはなるけど自分のためにならないい場合があります。もちろん、情報発信とは受け取る側との関係があって成り立つわけですが、自身の知識を広げたり深める手段には適していないと思います。 また、「多くの方に見てもらいたい」といった承認欲求が働きやすいので、意識的もしくは無意識で以下のようなコンテンツを作ってしまいがちです。 自分の興味ではなくトレンドを優先してしまう 必要以上に大袈裟な表現を使ってしまう 簡潔明快な『答え』を作ろうとしてしまう リンク集や Tips など情報主体になりがち バズる、注目されることが目的になってしまう 誰かに役に立たなければいけないという思考が先立って、何も書けなくなる方もいると思います。ただ、情報発信をしなくなるだけであれば良い

    ブログを書いている私がブログを書かなくて良いと皆に伝えたい理由
  • UXの学習にナレッジマネージメントが欠かせない理由

    UXの全部入り感がもたらす不安UX について勉強を始めると、一度くらい「The Disciplines of User Experience Design」のような概念図を目にすると思います。 UX には UI デザインやモーションデザインといった視覚的な部分だけでなく、心理学や社会学といった人の認知や行動の理解も必要ということが見て分かります。 Dan Saffer が考案したベン図を Thomas Gläser がリファインしたものこの図だけでなく、UX をテーマにしたインフォグラフィックは他にもたくさんあります。図によって切り口や詳細度が異なりますが、ひとつ共通点があるとすれば、UX には多分野の知識が欠かせないことを表している点。様々な分野を包括した何かが UX であると表現しています。 体験ですから見た目だけに止まらないのは納得です。また、UX デザイナーとして仕事をしていれば、

    UXの学習にナレッジマネージメントが欠かせない理由
  • 情報過多時代に必要な知識の整理を始めよう

    情報をもつことに意味はない 20 年くらい前だと情報を手に入れることすら敷居がありましたし、「情報を持っている」だけでも価値がありました。Web が広く使われるようになる前の時代に生きていた方であれば、情報を見つけることの苦労は分かると思います。 今はどうでしょうか。 もはや RSS リーダーとかを使って情報が集まる場所を作る手間すら必要ありません。 Twitter や Facebook を立ち上げるだけで波のように情報が押し寄せてきます。毎分 570 web サイトが公開されるくらいのスピードで情報が増えているわけですから、「情報を持っている」ことに大きな価値がある時代ではありません。今持っていなかったとしても、検索すればたくさん出てきます。 もちろん、web で流れている情報がすべて質の良いものではないですが、それでも良い情報はたくさん見つけることができます。Web から離れて書籍を読

    情報過多時代に必要な知識の整理を始めよう
  • なぜダメなデザインが生まれるのか

    ますます力を増すダークパターン ユーザーが思いもしなかった操作をさせて、会員登録、購入、サイト流入をさせるテクニックを「ダークパターン(Dark Patterns) / Dark UX」と呼ぶことがあります。サイトへアクセスしたら問答無用にモーダル UI を出すのは初歩と言っても良いくらい。中には行動心理や知覚をうまく利用したダークパターンもあります。 Twitter のハッシュタグ「#darkpatterns」で数多くの事例を見ることができるので、こちらも注目。 集中力が低くなった今日のユーザーは、即座に判断して行動をする傾向があります。これ自体悪いことではないですし、デザインの力が試される部分ではありますが、下記のような手法で悪用されることもあります。 情報をわざと見えにくくする ベストプラクティスを逆手にとる 罪悪感を促す 偽 X を設置する 嘘をつく ダークパターンは聞いたコトがな

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  • 2010年代で変わったデザインとこれから

    みんなのwebになった10年代 この 10 年を振り返って大きく変わったのが、web が水と電気と同じように欠かせない存在になったこと。もちろん、それ以前から web は多くの方が使っていましたし、早い時期から web の可能性を信じていた人もたくさんいました。しかし、それでもパソコンという難しいデバイスを使うのが大前提でしたし、多少なりとも専門的な web の知識が必要でした。 少し敷居が高かった web の壁を完全に壊したのがスマートフォンの存在。日では ソフトバンクモバイルが 2008 年に iPhone 3G を販売していましたが、格的に普及し始めたのは 10 年代に入ってからだと思います。スマートフォンによって誰でも気軽に web へアクセスできるようになっただけでなく、web かどうかを意識することなく、コンテンツを消費したり作ることが可能になりました。 先進的な人たちだけ

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  • オトナがwebを殺さないために : could

    「分からない」が将来を潰す 「インターネットってどうせ流行りでしょ?」 「FAXのほうが良いじゃないですか」 「今までのやり方で上手くいっているから必要ない」 小さな頃から web を当たり前のように使っていた人には信じられないですが、昔はそんなことを言っていた人がいました。企画提案をするにしても、過ぎ去っていく流行ではないことを説得するところからスタートすることもありました。 若い頃は昔の価値観にしがみついている人たちにどう伝えれば良いか分からなくて苦労しましたし、自分が『オジサン世代』になったら絶対こうなりたくないと思っていました。自分には分からないから、周りにはさせないみたいな態度が成長を遅れせてしまうのではないでしょうか。 『オジサン世代』になってしまった今でもそう考えながら仕事していますが、周りが次第に閉鎖的になっているのを見ると「ヤバいな」と感じることがあります。 「TikTo

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    takamatumoto7
    takamatumoto7 2018/12/25
    今まで同じでいいというのはその方が楽だからだけど成長はしないだろうな
  • Q&A 情報収集はどうやってしていますか?

    情報収集方法についておしえてください。見ている情報源、使っているツール、コツなど。 匿名さん よく聞かれる質問のひとつです。 Twitter で、平日毎日情報発信しているので不思議に思われる方もいるかもしれませんが、特別な手法で情報収集をしているというより、時間の費やし方が違うかもしれません。 80%英語です 知人のブログ、又はソーシャルメディアから流れてきた興味深い情報以外は英語中心です。自分の仕事に関わる情報収集は、日語のを見てもだいたいが英語圏の情報の焼き回しだったり、表層的なところで終わっているところもあるのでほとんど見ていません。学生時代からずっとそうやって情報収集しているので単なる習慣なのかもしれませんが …。 以下がよく見ているサイトの一部です。 Designer News ココを押さえておけば、日のデザイン系まとめサイトを見なくて済むようになると思います。ここ 1, 2

    Q&A 情報収集はどうやってしていますか?
  • 非デザイナーでもできるスライドデザインの工夫

    ルールを守ればスライドは改善する 日各地で登壇の機会をいただいていますが、内容そのものの感想ではなくスライドのデザインについて聞かれることがあります。デザイナーの端くれとしてスライドのデザインには気を使っているので、「どう作っているの?」と聞かれるのは光栄です。スライドのデザインは昔から Keynote で行なっています。貼り付けた動画を使って演出していることもありますが、ほとんど Keynote にある機能を使っています。 デザイナーでなかったとしても、以下のルールに従うことで、一貫性のあるビジュアルとストーリーを構築することができます。 カラーパレットを作る ひとつひとつ好きなように作るのはなく、全体を意識しながらひとつのスライドを作るようにします。スライドごとに色が違うと、統一感が失われるのでひとつのプレゼンとしてのインパクトも小さくなります。そこで、カラーパレットを用意して、その

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  • Webデザインにおける『正直』とは

    素材に正直であれ Webサイトの品質には、高い技術と表現を盛り込むという『上を目指す品質』と、どのような状況でも必要最低限の見た目と操作性を保証する『地を固める品質』の 2 つがあると説明しました。しかし、これだけではなくデザインにおける普遍的な考え方も品質に大きく関わっています。 ドイツのインダストリアルデザイナー Dieter Rams(ディーター・ラムス) が提案する良いデザインの十ヶ条の中には、良いデザインは正直であるという項目があります。製品を必要以上に大げさに見せるのではなく、ありのままを伝えること。素材や形状を生かし、機能を明確に伝えることをラムス氏は『正直』と捉えています。 Web デザインに限ったことではありませんが、素材に正直であることは良いデザインには欠かせないことです。これは、素材をありのままに使ってシンプルでミニマリストな表現をするという意味ではなく、素材の特徴を

    Webデザインにおける『正直』とは
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