今回から3回にわたり,【システム振舞い編】と題して,システムの動作仕様や処理の流れといったシステム振舞いに関する工程成果物(図表およびそれに付随する文章)の書き方のコツやレビューのコツを,受発注業務を例にとって紹介していきます。 システムの動作仕様や処理の流れは,システム完成間近にならないと発注者側が直接確認することが難しいため,仕様の欠陥が見つかった場合の手戻りによる影響が非常に大きいという問題があります。従って,システム振舞いの工程成果物の書き方やレビューのコツは重要なポイントとなります。 まずは,【システム振舞い編】に出てくる「業務」「作業」「システム化業務」「システム利用作業」「機能」という言葉の意味を明確にしておきましょう。【システム振舞い編】では,これらの言葉を次のように定義します。 業務:ある単位で区切られた企業活動(発注業務など) 作業:人手で実施する業務(発注書原本保管な
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