1日午前7時45分ごろ、福島県川俣町山木屋半蔵山で、同所に住む女性(58)が自宅近くの空き地で倒れているのを夫(61)が見つけて119番した。伊達地方消防組合中央消防署南分署員が駆け付けたが、女性は全身に大やけどをしており間もなく死亡が確認された。一帯は計画的避難区域で、同分署によると女性は一時帰宅していた。福島県警は、現場の状況などから焼身自殺の可能性もあるとみて調べている。 親類の男性(55)は「昨日(6月30日)は避難先の福島市の土湯温泉から一時帰宅し、草刈りをしていたようだ。5月に電話で話したのが最後。いつもより暗く、自宅を離れることへの不安を口にしていた」と沈痛な表情だった。別の親類の男性(60)は「明るく笑顔の絶えない人で、家族は『原発事故が原因ではないか』と言っていた」と話した。 同町山木屋地区は東京電力福島第1原発事故後、住民の被ばく放射線量が年間20ミリシーベルトを超