並んだ、色とりどりの本。 外を歩きながら、膨大な量の本の背表紙に目を向ける。 いつもは屋内で見ることが多い、本が並ぶ光景。 閉ざされていない、広がる空間の中で見たからだろうか、よりこちら側、日常に入り込んできている感じがする。 情報情報情報。 探そうとしなけりゃ。 膨大な情報の中から、探す 休日に訪れた、 神保町 。 妻が古地図に急に興味を持った。 僕は植物の本を探していた。 古本屋巡りでもしよう、と出向いた次第。 快晴。 神保町に行くならこんな天気の日がいい。 外でゆっくりと本を眺めるのが好きだ。 別に開かなくてもいい。背表紙をただただ眺めてみる。 自然光にあたっているのを見ると、印象がなぜか変わったりするのだ。 膨大な量の本を目の前にすると、なんだか大きな生物の脳内に入ったような、不思議な感覚がある。 情報の集まりを目の当たりにして、ただただ眺める。 これだけ情報が並んでいたら、自分か