台湾に残る旧制高校の面影を3回に分けて紹介してまいりましたが(リンク先は巻末で)、このシリーズを書くために、いろんな方向から資料・文献を参考にさせてもらいました。 ネタをひらめいて書き終えるまでが「昭和考古学の発掘作業」なら、その作業のほとんどを占めているのが、文献資料とのにらめっこです。書籍やPDF化された国会図書館の蔵書などと向き合う時間が長いのですが、今回その一つに少し変わった本があります。 『台北高校物語』という、台湾人が台湾で描き台湾で販売されているマンガです。 日本ははるか昔よりいろんなものを擬人化する傾向がありますが、妹分である台湾にも伝染してしまい一時「擬人化ブーム」が起きました。その擬人化は独特の変化をとげ、桜えびまで及んでしまったようです。擬人化にはある程度免疫があるつもりだけれど、もうここまで来たらついて行けん。 さらに10代~20代の若者を中心に広がっているのが、日