今年度の文化庁メディア芸術祭賞が3日決まり、アニメーション部門の大賞に細田守監督の「サマーウォーズ」が選ばれた。細田監督の同賞受賞は2006年度の「時をかける少女」に続き2度目。贈呈式は来年2月2日、東京・六本木の東京ミッドタウンで行われる。 その他の部門の大賞は次の通り(敬称略)。 ▽アート「グロウス モデリング ディバイス」(デビッド・ボーエン=米国)▽エンターテインメント「日々の音色」(ナカムラマギコ、中村将良、川村真司、ハル・カークランド)▽マンガ「ヴィンランド・サガ」(幸村誠)
「サマーウォーズ」を見てきたが結論から言うとあまり面白いとは感じられなかった。いくつかの点で「ぬるさ」を感じてしまって、その悪印象が最後までぬぐえなかった。もちろんどんな映画にだって良い点と悪い点があり、この「サマーウォーズ」もそうだ。良い点は考えるまでもなくいくつか挙げるところができる。しかしぼくにとっては、悪い点がそれを凌駕してしまった。まず最も悪い点は批判精神が欠如しているところだろう。これがないものははっきり言っておしなべてダメである。特に「サマーウォーズ」は、いわゆる「またセカイ系か」というアニメやゲームを巡る一つの議論に対する批判精神があまりにもなさ過ぎる。あまりにも無自覚すぎる。「セカイ系」とは、wikipediaやはてなキーワードにも詳しく説明されているが、ごく簡単に説明すると「ボクがなんとかしないとセカイが滅んじゃうう」というストーリーのことだ。アニメやゲームにはこの手の
細田守監督の最新作「サマーウォーズ」を観てきました。結論から言うと、とても残念な内容でした。この感想も書こうかどうしようか迷ったのですが、同じような観点で書いてある評を見つけることが出来なかったのであえて書いてみようかと思います。 まず誤解のないように言っておくと、この作品は娯楽作としての一定の水準は間違いなくクリアしているということです。映画を観て楽しく爽快な気分になったりしたい向きには十分満足のいく映画でしょう。しかしその爽快感は実のところ映画的な物語のうねりから生ずるものではなく、天才アニメーター細田守の精緻な絵コンテが観るものの情動を揺さぶっているだけに過ぎないのではないかと。確かにクライマックスのいくつかのポイントは感動的です。しかしその感動は実は映画の構造的な仕掛けによるものではなく、アニメーションの根源的な魅力のみによって引き起こされているだけだといったら言い過ぎですかね。
本エントリは現在上映中の映画『サマーウォーズ』のネタバレを含む可能性があるので、未見の人は注意されたい。 主人公の健二が数学オリンピック代表候補であるという設定、最初に健二がShorのアルゴリズムに関する教科書を読んでいるのを見て、サイモン・シンが描き出した迫真のドキュメンタリー『フェルマーの最終定理 』*1ばりの展開が待っているのかと思いきや、まともな数学的要素は皆無で肩すかしを食らってしまった。 気を取り直して、本エントリでは『サマーウォーズ』における数少ない数学的要素を取り上げたい。なお、無粋なツッコミは無用だという人は読まない方が良いだろう。 誕生日の曜日の求め方 さて、夏希先輩の誕生日、1992年7月19日は何曜日か。劇中で健二はモジュロ演算(mod)を用いて一瞬で日曜日だと回答していたが、その間にどのような演算がなされていたのか見てみよう。 曜日換算を実現するために、ツェラーの
人生で初めて買ったDVDは、細田守監督作品、劇場版『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』 でした。 その細田守監督の最新作、映画『サマーウォーズ』は8月1日公開。 今はまだ7月。公開前。私は試写会にも行っていないので、まだ作品は見ていない。 見てないのに、いや見てないからこそできる『サマーウォーズ』のおはなし。 『サマーウォーズ』は、『ぼくらのウォーゲーム【リビルド】』? ネットをながめていると、あちこちで、『サマーウォーズ』の試写会へ行ったというお話や感想が。うらやましい限り。 見に行った方の感想を読むと、映画の内容は『ぼくらのウォーゲーム』を再構築した、『ぼくらのウォーゲーム【リビルド】』のようです。同じことを、多くの皆さんが話しておられるので、恐らくそうなのでしょう。 これは予告編を見ても、ある程度は感じることはできますね。 ■「サマーウォーズ」 劇場用予告 ああ、細田さ
夏期休暇に田舎に帰省して、地元の友人2人と映画『サマーウォーズ』を見てきました。 なんとなく、そのシチュエーションの方が映画がよりステキになる気がしたから。 友人A「…『サマーウォーズ』やってるシネコンがある、でかいショッピングモールまで、車ですっごいかかるけどな!」 君たちもTVCMなんか見て、面白そうって言ってたじゃないか。 友人B「でも、誘われなかったら、見には行かなかったな。遠くて大変だし」 まあ、車出してもらった君らは確かにお疲れサマーウォーズなんだけど、きっと君たちに損はさせない。 この映画は、そういう映画のはずなんだ。 映画『サマーウォーズ』上映終了。 ―どうだった? 友人A「おもしろかった!『ぼくらのウォーゲーム!』は昔見たけど、いい感じに忘れてて全然楽しめたよ」 友人B「俺はアニメとか全然見てないけど、おもしろかったよ。で、OZってなに?」 ―終わってから言うか。ああ、あ
2009年8月1日(土)より全国公開されている細田守監督の最新作『サマーウォーズ』が、今年で24回目を迎えるデジタルコンテンツの年間アワード「第24回デジタルコンテンツグランプリ」において、最高賞にあたる「経済産業大臣賞」を受賞した。審査会では、審査員満場一致での決定だったとのこと。 映画『サマーウォーズ』が「第24回デジタルコンテンツグランプリ」で「経済産業大臣賞」を受賞 本賞は、国内のデジタルコンテンツ産業の活性化を目指し、その産業に大きく貢献した優れた製品・映像作品・サービス・技術・人物・企業などを表彰するもので、過去、「Wii Fit」(第23回)、「Spear」「Spear Multi」(ケータイ用P2Pフレームワーク)(第22回)などが受賞している。贈賞式は10月24日(土)に東京国際交流館にて行われ、細田守監督も出席予定となっている。 ■経済産業大臣賞授賞評 片田舎の旧家を
昨晩、ひょんなことから鳩山首相とご飯を食べた。 首相の了解を得て、ご飯中に少しだけ(失礼にならない程度に)Twitter に実況したから、知ってる方もいらっしゃるかもしれない。 ちなみに先にお伝えしておくと、お会いしたのはボクの会社の関係でもなんでもなく、仕事の話でもなんでもなく、本当に「いちブロガーとして」友人に紹介されたからである。首相がたまにボクのこのさなメモを読んでくださってるらしいこと、そしてその結果として映画「サマーウォーズ」を観たらしいことなどが重なってのお誘いであった。 経緯はこんな感じ。 昨日の朝、以前からの友人である松井孝治議員(内閣官房副長官)からケータイにメールがあり、首相の夜ご飯の予定がポッカリ空いたので一緒に食べないか、と急にお誘いをうけたのが始まりである。 昨晩は作家の山田あかねさん初監督作品「すべては海になる」の試写会に行く予定にしてたので一瞬躊躇したが、首
【映画観賞】 ――きずなや友愛がテーマの映画「サマーウォーズ」の感想を。 「友愛だね」 ――何かヒントになることは? 「デジタルの時代になってもね、一番大事なことは人間のきずな、愛だなと思いましたね。デジタルの中での様々なトラブル、困難、戦いを克服するためにも、デジタル、ネットの中でのきずなが出てきましたね。リアルの世界でのきずなも大事だし、ネットの中でのきずなも大切なんだなと。ヒントをもらったような気がしました。でも、あまり難しいことを考えずに楽しませてもらいました。特に連立の合意ができた直後ですから。何よりも楽しませてもらいました」 ――民主党の松井孝治氏がいましたが? 「いなかったでしょ。どこにもいないよ。いた?」 ――いや、うわさで。 「松本剛明君(前民主党政調会長)はいたけどね」 ――なぜ、今回、この映画を? 「友愛の原点だと。松井君がこの夏に見て、もっとも印
ブログ パスワード認証 閲覧するには管理人が設定した パスワードの入力が必要です。 管理人からのメッセージ 閲覧パスワード Copyright © since 1999 FC2 inc. All Rights Reserved.
長野県上田市、アニメ「サマーウォーズ」で城下町の歴史感じて (1/2ページ) 2009.8.3 08:25 長野県上田市の城下町がそのまま舞台となって描かれたアニメ映画「サマーウォーズ」が全国公開中だ。過去、地方都市の観光課が撮影協力した“ご当地もの”の実写映画は珍しくないが、アニメでは初の試み。細田守監督は「日本の原風景、城下町の歴史を肌で感じ、そのまま描きたくなった」と語る。市を挙げて全面協力した上田市観光課では「公開に合わせホームページやロケ地マップを製作中。市の魅力が広く伝われば」と期待を込める。(戸津井康之) ≪東京の高校生、健二は夏休みに先輩、夏希の故郷、上田市にやって来る。大家族が暮らす陣内家は室町から続く戦国武将の末裔。ある日、健二が不審な携帯メールを受け取ったことから、ネット世界が混乱し、現実でも交通システムなどに影響が出始める。上田市も巻きまれるが、陣内家の家族らが事
対談相手=浜野保樹(東京大学大学院教授) 司会・構成=谷口智彦(明治大学国際日本学部客員教授) ――細田守監督の前作「時をかける少女」(2006年)は、舞台が東京。夏休み前、眩しくも青い空に入道雲がぐんぐんと伸び、セミの鳴き声がやまない、いつもの暑い1日を、少女はどうしても失いたくない。手に入れた時間遡行の能力を使い尽くしてでも、そのかけがえのない1日を大切に、何度でも生き直したいと願う。 なぜだろう――。ただふざけ合っているだけだったはずの男の子が漕ぐ自転車の、後ろの荷台の上。都会を流れる川の、土手を走っている。1日がまたもや終わろうとして、空は一面の茜色に変わった。自転車の2人の、横顔も染めあげる。 その時だ、少女ははっきりと、自分をとらえてはなさないものの正体に気づく。過ぎてしまう1日とその記憶、忘れてしまうに違いない景色と、感情。それをどうして、こんなにも愛おしく思ってしまうのか。
アニメフェア09:仲里依紗、「38歳のメタボなおばさん」に 「時かけ」細田監督の最新作「サマーウォーズ」 日本アカデミー賞などを受賞したアニメ映画「時をかける少女」の細田守監督の最新作「サマーウォーズ」の製作発表会見が18日、この日開幕した東京国際アニメフェア(東京ビッグサイト)で開かれた。細田監督のほか、声優を務めた神木隆之介さん(15)、仲里依紗さん(19)らキャストが出席。前作「時かけ」のヒロインに引き続いての出演となった仲さんは、「38の太ってるおばさんの役なんです。おばさんの役とだけ聞いていたので、いけるだろうと思っていたんですが、(キャラクターの)写真を見たらメタボリックで……。声の出し方も研究しないと」と驚きの役柄を明らかにした。 「サマーウォーズ」は、天才的な数学力を持つ高校生・小磯健二(神木さん)が主人公。憧れの先輩・夏希(桜庭ななみさん)の親せきが住む長野県の家に滞在す
片面2層の本編ディスクを収録。映像特典として、DVD版と同じ完成披露試写会での舞台挨拶映像や、予告編、プロモーション映像、監督や主演声優によるオーディオコメンタリーも収めている。また、Blu-ray版のみの特典となる「アートギャラリー」も収録する。 なおDVD版では字幕を収録していなかったが、キュー・テックが展開する「web-shake 字幕をつけ隊!」に対応し、Webブラウザ内で専用ソフトを介して再生させることで、後から日本語字幕を表示することができた。今回のBDビデオ版にはディスク内に日本語字幕を収録している。 また、初回特典として、DVD版と同様にフィルム・ブックマークを同梱。初回版限定で、2次出荷分には封入されない。 □角川エンタテインメントのホームページ http://www.kadokawa-ent.co.jp/ □作品の公式サイト http://www.k
角川さんから、アヌシー国際アニメーション映画祭に関するプレス資料をいただきました。以下にもらった原稿をそのまま掲載します。 …………………… 「時をかける少女」がアヌシー国際アニメーション映画祭で長編映画部門特別賞を受賞 劇場用アニメーション「時をかける少女」(細田守監督)が、6月16日、フランスで開催された第31回アヌシー国際アニメーション映画祭において、2007年の長編映画部門の特別賞(Featue films :Special Distinction)に選出されました。 アヌシー国際アニメーション映画祭は、毎年フランスのアヌシーで開催される世界4大アニメーション映画祭のひとつ。主催者によると今年は約50カ国、延べ6万人以上が参加しました。 アヌシー国際アニメーション映画祭ではこれまでに、日本作品では1995年の長編部門グランプリに高畑勲さんの『平成狸合戦ぽんぽこ』が、2003年の短編
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く