◆縁日で取った金魚を長生きさせたい。 ◇水道水は塩素抜いて すくったらすぐ家に帰ろう 7月中旬、梅雨明けの空の下で東京・上野公園の「江戸趣味納涼大会」が開かれた。ハスの咲く不忍池(しのばずのいけ)脇に現れたのは、金魚すくいの露店だ。パリから観光で訪れた学生、ギャランス・ブルノさん(20)は金魚すくい初体験で「難しいけれど、面白い」と大はしゃぎ。フランスにはおもちゃの魚をネットですくう遊びがあるという。 楽しい金魚すくい。でも、持ち帰った金魚を死なせて悲しい思いをした経験がある人も多いのでは。 東京都杉並区の水島佐代子さん(66)もその一人だ。4歳の孫ゆりちゃんが4月の桜祭りですくった金魚を育ててきた。水草をかき分け涼やかに泳ぎ、エサをあげるとパクパクとおいしそうに食べた。なのに1カ月後の水替えの時、死なせてしまった。孫に申し訳ないうえに、自分自身も愛着がわいていただけにショックは大きかった