宮崎県は6日、家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)の感染を防ぐため、移動制限区域から特例で避難させたエース級種牛5頭について、血液の抗体検査が陰性だったと発表した。2週間の経過観察中に実施した遺伝子検査でも5日、陰性が確認されている。感染の疑いはほぼなく、延命は確実だ。 口蹄疫ウイルスの潜伏期間は1週間〜10日ほどとされる。一緒に避難した種牛「忠富士(ただふじ)」の感染疑いが5月22日に明らかにされてから、県は連日、遺伝子検査を実施。さらに、忠富士から感染した疑いについての最終的な判断は、念のため抗体検査の結果を待ってから、としていた。 ただ、県内ではまだ発生例が続いており、依然として感染は終息していない。このため、県は当面の間、5頭の状態について観察を続ける方針。10日には抗体検査を実施し、その結果を踏まえ、5頭の移動制限の解除を検討するという。