【バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)=佐藤淳】ソユーズの打ち上げ前には、最先端技術を駆使する宇宙飛行士のイメージとは対照的な、様々な験担ぎ行事が用意されている。 ソユーズに乗り込む飛行士は、組み立て施設から発射場に運ばれる様子を見ないのが伝統だ。2011年に搭乗した古川聡飛行士はツイッターで「縁起が悪いからだそうだ。代わりに家族やバックアップの飛行士が見守る」と紹介している。 星出さんら飛行士3人は13日の記者会見後、旧ソ連時代の映画「砂漠の白い太陽」を観賞する。死亡事故の後に打ち上げられた「ソユーズ12号」の飛行士たちが鑑賞し、無事帰還したことから始まったようだ。 打ち上げ当日、飛行士たちはバスで移動するが、発射場まで約1キロ離れた場所でバスは停車。男性の飛行士は降りて、宇宙服を着たまま小用をするのが伝統だ。ガガーリンが人類初の宇宙飛行に成功する前にやったことにちなんだらしい。