新エネルギー車の普及が著しい中国で、中国メーカーがプラグインハイブリッド車(PHV)を積極投入している。これまでは電気自動車(EV)に注目が集まっていたが、EVの航続距離への不安が根強いことに加え、補助金の打ち切りで割高感が強まったEVからの回帰の流れが生まれ始めている。(石井宏樹) 中国の新エネルギー車 中国政府はEV、燃料電池車(FCV)、PHVをほかの車と区分。補助金や規制を通じて生産・販売両面で優遇している。2022年の中国の新エネ車の販売台数は前年比93%増の688万台。全体の販売台数の4分の1を初めて超えた。