新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京電力が共同で、千葉県銚子市の沖合約3キロメートルに建設していた洋上風力発電設備(出力2,400キロワット)が完成し、本格的な実証運転を開始した。今回の風力発電設備は基礎部分を海底に固定した「着床式」で、遠浅の沖合に設置したのは国内で初めてという。 水深約12メートルの沖合に完成したのは、海面からの高さが80メートルの鋼管支柱と直径92メートルのローターからなる洋上風車、および約285メートル離れた位置に設置された、海面からの高さ100メートルの洋上風況観測タワー。同タワーには、レーザー光線の照射によって風の動きを観測するドップラーライダーや鳥類レーダー、各種風速・風向計などが設置されている。 風車で作られた電力は、海底ケーブルで陸地に送電する仕組み。実証運転では、風車の信頼性や継続的に発電を行うために不可欠なメンテナンス技術などを検証し、