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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/idconsult (12)

  • ここからが正念場の風疹対策 - 感染症診療の原則

    妊娠中に風疹に感染した、風疹の人に曝露した女性の相談にのる2次医療機関があります。 そのひとつの三井記念病院産婦人科の小島先生のインタビューが再び掲載されていました。 そういえば・・・小児科の団体は熱心に対策をよびかけていますが、女性を守るということではその構成員のマジョリティが女性である看護協会とか助産師会は今、どんな動きをしているのでしょうね。 7月26日 NHK 生活ブログ 「先天性風疹症候群の母子支援態勢の整備を」 "産婦人科の医師のもとにも、不安の声が寄せられています。三井記念病院産婦人科の小島俊行医師のもとには、今年に入って13人から相談があり、このうちの9人は来月から12月にかけて出産する予定だということです" "小島医師は「生まれてくるお子さんやお母さんもケアしてもらう必要があると思いますし、そういう意味では、自治体や国、小児科の医師、関連した学会などがまとまって力を注いで

    ここからが正念場の風疹対策 - 感染症診療の原則
  • 「ワクチンしてくれないなら診ないからな」という脅迫 - 感染症診療の原則

    気じゃなくて、皮肉なだけでしょう?とオトナ対応をしておきますが、各地から相次ぐ相談です。 新型のワクチンが不足していることは一般の人も知っていますが、そのなかで優先順位として自分は医療者なのになぜ自分のワクチンがないんだよ!とゴネるひとが一定数いるそうです。 「私が感染したら労災ですわよ!」とでもいうのでしょうか。 地域流行の状況でこれは意味のないことですし、そもそもその人が感染管理をちゃんとしていたのかということが先に問われます。 その昔、エイズ対応の初期も感染源や感染経路が特定されているにもかかわらず、自分が感染したらヤダから診ないぞ!という人(病院)は一定数いましたね。 当時の背景として医療者の情報源が町かどのおばさんと同じ情報源・同レベルということがありました。まだネットも普及していませんでしたので、同じ女性週刊誌をよみ、スポーツ新聞情報に煽られていただけともいえます。 いまは一

    「ワクチンしてくれないなら診ないからな」という脅迫 - 感染症診療の原則
  • 就学旅行と感染症:麻疹事例から学ぶ - 感染症診療の原則

    海外の専門家には2つが怖いといわれます。日人が持ち込む「麻疹ウイルス」、麻疹に対する日人の「態度」だそうです。 麻疹ウイルスの感染力はインフルエンザウイルスの数倍強く、柔道大会や剣道大会などで同じ体育館にいただけ、同じ車両に乗っていただけで感染する人が多発します(感受性者が多い)。 しかし国内ではなぜか「たかがはしか」などという扱いをされたりもします。 国は2012年の排除宣言を目指し、ワクチン接種を世界スタンダードの2回とし、接種率95%を目標にとりくんでいます(まだこのラインにはほど遠い)。 2007年5月に東京の私立高校がカナダの西海岸に出かけ、そこで1人の生徒が麻疹を発症しビクトリア州・ブリティッシュコロンビア州・アルバータ州の保健当局や医師会を巻き込んでの大事件がおきました。 この詳細を副校長が感染研のIASR2009年2月号に報告しています。印刷物に記事はあるもののWebs

    就学旅行と感染症:麻疹事例から学ぶ - 感染症診療の原則
  • どんどんずれていく新型インフル議論 - 感染症診療の原則

    厚生労働省が重症化した症例の情報を医療機関に配布するそうです。 何冊くれるのか知りませんが、この配布というのはとても怪しく、たいてい院内のどこかでとまってしまいます。現場で対応しているスタッフも複数いるのですから、CDCのMMWRのように、editorialの解説をつけてWebで公開をしないと末端の人は読めませんね。印刷物よりお金もかからなくていいとおもうんですが。 --------------------------------------------------------------- 新型インフルエンザに感染して12~18日の間に入院した患者数は全国で計86人。うち重症化のリスクが高いぜんそくなど基礎疾患を持つ患者は19日までに死亡した3人を含め36人いた。同省は患者が重症化したケースをまとめた症例集を全国の医療機関に配布する予定だ。 http://www.nikkei.co.jp

    どんどんずれていく新型インフル議論 - 感染症診療の原則
  • リレンザの注射剤で救命したswine flu症例(オーストラリア) - 感染症診療の原則

    メルボルンの病院のICUに入院し、31日間人工呼吸器を装着していた20歳男性swine flu症例が、リレンザの注射剤により回復、、というニュースが英語メディアで伝えられています。 リレンザの注射剤は現在どの国でも認可はされておらず、この薬剤は別の臨床試験目的で米国から空輸されたもの。 Experimental drug helps save critical swine flu victim http://www.news.com.au/adelaidenow/story/0,22606,25950004-5006301,00.html 重症で、経口で、タミフルが投与できない、、となったときにどうするのか。 米国はすでにPandemic planのなかにリレンザの注射剤開発が入っているそうです。

    リレンザの注射剤で救命したswine flu症例(オーストラリア) - 感染症診療の原則
  • 感染症と「社会の暗部」 - 感染症診療の原則

    記者会見をマニュアル思考でした行政、関係無い人たちには不要な個人に関わる情報を掲載したメディア。 病気の疑い、病気になった「ケアを必要とする」人たちが責められ追い込まれた原因は記者会見や報道だけだったでしょうか。 医療者は個人を守る砦でなくてはならないと思うことの多い数週間でした。 疫学データは対策上必要でしたし、サマリーの説明が行政からあってもいいのかもしれませんが、来個人情報を守る立場の専門家に白衣を着せて(記者会見に白衣はパフォーマンスでしかない)、個人の病状説明をする必要性はなかったはずです。 多くの人が恐怖を感じた映像でした。 神奈川新聞がていねいに「その後」をおっています。 ------------------------------------------------------------------- ■社会の暗部”が噴出/横浜 高校生インフルの疑い(5月31日カナコロ

    感染症と「社会の暗部」 - 感染症診療の原則
  • マスクのリスク・有効性・優先順位 - 感染症診療の原則

    今日は築地界隈を歩いていたら、報道が大勢いたので、「新型インフル患者騒ぎかしら?」と思ったら聖路加国際病院の小児科を訪問される美智子皇后とそのご一行でした。 窓を開け気さくに手を振り、車からおりたった美智子さまは、マスクはしていませんし、お迎えの日野原先生・福井先生・細谷先生、SPの皆さん、周囲のボランティアやメディアもマスクはしていませんでした。 生徒がA/H1N1陽性とわかった学校の校長先生&インタビューするメディアがことごとくマスクをつけているのはナンデダローとあらためておもいました。 題ですが。他の国は一般の人にマスク推奨をしていません。 オーストラリア「リスクをさげる5つの方法」ポスターにもマスクはありません。 http://www.pandemic.tas.gov.au/__data/assets/pdf_file/0015/62340/Protect_yourself_fr

    マスクのリスク・有効性・優先順位 - 感染症診療の原則
    takeishi
    takeishi 2009/05/22
    売ってないならそもそも着けられない。まめに手を洗うことにする。
  • そもそも対応を想定していなかったのか? - 感染症診療の原則

    個人が特定されるような情報がまたネットで出回っているみたいです。全国的に必要な情報じゃないことまで書かれています。 よーく考えると(考えなくても)、びっくりするようなことは何もおきていません。専門家なら空港検疫がアナだらけであることはわかっていました。 地域流行をしたら一般医療機関を受診してあたりまえです(渡航歴ない人は発熱ナントカの対象ではありませんし、そもそも不便な公立病院なんかいきません) この先は症例ベースの対応になりますね。対象となる患者さんがいたら2次・3次感染予防の指導を。ドクターの証明があれば学校は欠席扱いにならないので、ゆっくり家で休むんだよ・・・といってあげてください。 (そもそもあちこち移動をさせるとそれだけ地域に広がりますので、その病院でできる対応をして終わり、、というのが一番であることはSARS対応でも効果が確認されていました) 当初のマニュアル修正がすすまないま

    そもそも対応を想定していなかったのか? - 感染症診療の原則
    takeishi
    takeishi 2009/05/17
    PPEとは個人防護具(Personal Protective Equipment)のマスクとかゴーグルとか使い捨てガウンとかのこと
  • 「冷静な対応」の例:東京都 - 感染症診療の原則

    思考停止にならないとはこういうこと・・の例ともいえる東京都の対応を紹介します。 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/hodo/presskansen090506_1/index.html 産経新聞が伝えているところに寄ると、東京都は疑いの時点で厚生労働省に伝えず、都内で6時間程度(これは最速ですね!)可能な検査の結果を踏まえて届け出るようにしているとのことです。 都心から東京の武蔵村山市にある感染研究のラボは遙か彼方。 (モノレールが通る前は「陸の孤島」などともいわれていました) 用事があってでかけるときはかなり気合いがいります。 都のラボはど真ん中の新宿区にあります。 簡易キットの精度がよくない(全部をひろえない)、潜伏期間がある、など水際スクリーニングには落とし穴がたくさんあります(空港での厳戒体制強化が気の毒なくらいに)。 現在わかっているウ

    「冷静な対応」の例:東京都 - 感染症診療の原則
  • 看護学生の質問 - 感染症診療の原則

    ニュースをききかじった学生からの質問。 くしゃみを肘の内側で覆うポーズをしたら「あい~ん!に見える」といった生徒です。 「先生、新型はいつ旧型になるんですか?」 ・・そういえばそうですね。調べておくわ。 「次に新しいのが出たら新型2号というんですか?」 「新型と旧型と両方に感染したら検査結果はどうなりますか?」 ・・なるほど。たしかにそういった情報はないわね(^^;) 「ウイルスのヘンイってなんですか」 ・・つきあっている男の子が心変わりをしたとしますね。 外見上はいつもと同じA君。しかし彼の内部で変化があるんですね。 問いただすと、少し前に別の女の子と出会って今までないキモチが生まれてきた。 「ひどい!」と涙するあなたにきっと彼はこういうはず 「もう前の僕とちがうんだ。いろいろな人との出会いがあるだろ?。ひとはずっと同じままじゃいられないんだよ・・・」 A君はA君だけど性質がかわっちゃっ

    看護学生の質問 - 感染症診療の原則
  • 怖いのは深夜の記者会見と報道 - 感染症診療の原則

    うわずった声が響くので起きてしまったら・・それはNHKの放送でした。 ウイルスよりも用語を間違えたどたどしくひきつった顔の大臣とてんぱった女子絵アナウンサーの読みが怖~い。 ぎょえ。なんでしょうね。この会見は。 パニック会見をしながら国民の皆さん冷静に、、、というのは・・(--#) うわずった声で「PCR」「疫学的調査」とかうろおぼえの言葉をふりまわし(聞いていると「よく知らないんだな」と納得しちゃいますが)、話の中で部分的にメモレベルで入っていることを加えながらなが~い一文をだらだらしゃべって。 フェーズ4以降訓練ではプレス発表訓練も入っていましたが、こういうのやっちゃだめですよ、というサンプルで示した記者会見そのものです。 (今後の研修会で教材として使えますので録画をお勧めします!!) まず、深夜に大臣が言うほどの内容か? それから、すごーーーーーく基的なことですが、感染症で「シロ」

    怖いのは深夜の記者会見と報道 - 感染症診療の原則
  • 共有資料 ブタインフルエンザの一般向け説明書 - 感染症診療の原則

    東京医大感染制御部の松永先生が一般向け資料を和訳してくださいました。 松永先生は米国で感染症の専門医となられたあと帰国し、東京医大でコンサルテーション等に関わられています。 共有する許可をいただきましたのでブログで紹介させていただきます。 (ご厚意でいただいたものです。ご利用にあたっては内容・方法についての判断・責任は各人・機関でおねがいします) ------------------------------------------------------------------------ CDCの豚インフルエンザ情報の和訳 http://www.cdc.gov/swineflu/swineflu_you.htm(2009/04/24発行 2009/04/25 訳) ■豚インフルエンザとは? 豚インフルエンザはA型インフルエンザウイルスによって起こる豚の呼吸器疾患です。豚の間ではアウトブレ

    共有資料 ブタインフルエンザの一般向け説明書 - 感染症診療の原則
    takeishi
    takeishi 2009/04/26
    なぜか写真が昼寝する猫。
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