作曲素材としての音楽データを扱っている会社が札幌にある。'95年に伊藤博之氏が設立したクリプトン・フューチャー・メディア(株)は、世界中に取引先を抱え、カナダにもオフィスを構えるという国際派のベンチャー企業だ。 海外にも友人が多いという伊藤氏は、副業として行なっていた音源データ販売が、いつのまにか本職になったという。データそのものを主力商品とする同社について、話を聞いた。 取り扱っている音源データはCD2000枚分! --クリプトン・フューチャー・メディアの業務内容について教えてください 「クリプトンフューチャーメディアは“音”を扱う会社、人々に対して“音の素材”を売る会社です。提供する音源のジャンルは大きく2つに分かれていて、1つはテレビドラマや映画などで使う効果音で、売り先はテレビ局など映像制作会社、ゲームメーカーなどです」 「もうひとつは音楽をコンポーズ(作曲)するための“素材音”。