科学の大発見をしたときの最初の言葉は、「エウレカ!(見つけたぞ)」ではなく、「こりゃおかしい」だ。なぜなら、「正しい」フレームワークがあってこそ、そこから逸脱していることが分かるから。この「正しい」とされるフレームワークが、パラダイムだ。 これは、「科学とは何か」について本質的なところで答えた名著。科学における「進歩」について新たな見方をもうけ、コペルニクスやニュートン、アインシュタインが人類にもたらした「知」を問い直す。ただし、科学を純朴に信仰する人にとっては劇薬級だろう(あるいは、いちゃもんつけて理解を拒むかもしれぬ)。なぜなら、何か統一理論みたいなものがあって、そこへ連続的に進化していくような「科学」について、疑問を投げかけ、揺さぶってくるから。読書猿さんの強力なリスト「何を読もうか迷った時のために→Googleが選ぶ世界の名著120冊(2013年版)」でトップにあるのも分かる。科学
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