世界のルールが根本的に変わってしまう… そういう展開は、マンガや映画ではよく起こる。それが現実でも起きそうだ。 あと数日（から数週間）で「トップレベルの画像生成AI」が、世界中にフリーで配布される。 イラスト、マンガはおろか3D CGや建築、動画、映像…果てはフェイクニュースからポルノまで…あらゆる創作に携わる全ての人を巻き込む、歴史的な転換点が訪れようとしている。 凄さ的には、悪魔の実がメルカリで買えるようになる。念能力トレーニング動画がYoutubeにアップされる。それぐらいヤバい。 メルカリで悪魔の実が買える世界では、誰もが能力者（一流とは限らない）になれる。そんな、漫画やゲームのラスボスが語るようなユートピアが、あと数日で現実になってしまうかもしれない。 Stable Diffusionで出力したドワーフの王様Stable Diffusionで出力したホビットのスタディ Stabl

青いアンパンマンのジャージーに、白と緑のズック靴。泣きもせず、保育器の上にちょこんと座っていた。当時3歳、こうのとりの絵が描かれた小さな扉だけが印象に残っているという。「この扉から、僕の人生が始まったんです」熊本市に住む宮津航一さん（18）はそう振り返る。2007年、同市の慈恵病院が設置したばかりの「こうのとりのゆりかご（赤ちゃんポスト）」に預けられた。記憶に残る扉とは、外から赤ちゃんを入れる

「今後数年間のテーマは『清算』だ」。日本政治と市場の関係を長年、研究してきたSBI証券の北野一金融調査部長は話す。どういうことか。今年は1945年の終戦から77年。ちょうど明治政府成立（1868年）から終戦までと同じ年数だ。その節目の年に安倍晋三元首相銃撃事件やペロシ米下院議長の台湾訪問があった。日本の政治・国際関係史上、極めて重大な事件だ。北野氏は1868年と1945年を起点として歴史的な

この夏の米国株は目を見張るような反発劇を演じた。よりどころは、米連邦準備理事会（FRB）に対する完全な信頼だ。FRBが目下の急速な利上げでインフレ鎮静化に成功、返す刀で素早く利下げに転じ、景気後退は回避できるというシナリオを市場は思い描く。そんな神業のような手綱さばきを前提とした株高に危うさはないか。米S&P500種株価指数は先週4305ポイントまで上昇。1月高値から6月安値までの下げの「半値

【バンコク=井上航介】タイで6月、個人による大麻の栽培や使用が解禁された。日本を含めたアジアの大麻産業は3兆円市場になるとの予測もあり、唯一の合法化を果たしたタイが一大供給国になる可能性を秘めている。ただ、合法化に前のめりになるあまり、乱用防止への取り組みの遅れを不安視する声は根強い。未成年の中毒者も続出するなど、大麻が持つ危うさは拭えない。「見ているだけで幸せになれる」。バンコク近郊で不動産

【ワシントン=赤木俊介】世界で不足する食糧を囲い込む動きが加速している。新型コロナウイルス禍で増加傾向にあった輸出制限の件数は、ロシアのウクライナ侵攻による供給不安も重なり、過去5カ月で1.6倍に急増した。肥料や飼料の不足が次の生産減を呼ぶ負の連鎖を引き起こし、食糧危機が長びく懸念も強まっている。民間調査機関グローバル・トレード・アラート（本部スイス）が集計した。輸出の禁止や数量制限のほか、政

「血を入れ替えるというと怒られるかもしれないが、優良ユーザーに入れ換えて成長していく」8月10日、楽天グループが開いた2022年1～6月期の決算会見。おなじみの黒いTシャツ姿で現れた会長兼社長の三木谷浩史は、携帯電話料金を支払わない「0円ユーザー」が減ったことをそう表現した。データ使用量が月間1ギガバイト（GB、ギガは10億）まで無料という「0円プラン」の廃止を5月に発表。「我々は悪者だった

【重慶=多部田俊輔】中国内陸部の四川省政府は25日まで工場の稼働停止を延長する通知を出した。計画停電の延長に伴う措置で、トヨタ自動車と米アップル製品の工場の稼働停止が続く見通し。上海市に工場を持つ米テスラも同省に部品調達先を抱えている。部品調達への支障は避けられず、テスラの世界展開に悪影響が及ぶ可能性もある。中国メディアによると、四川省政府は20日付の通知で、工業用電力を使用する企業に対して2

神宮外苑再開発の環境影響評価（アセスメント）書案が16日、東京都環境アセス審議会で、「今後も審議会として事業者の環境保全措置に継続的に関与していく」ことを条件におおむね了承され、18日、都知事に答申がなされた。 伐採する樹木を971本から556本へ、43％減らす修正が施されたが、やりとりを通じ、より深刻な問題が見えてきた。 新神宮球場の壁が外苑のシンボルであるイチョウ並木にあまりに近く、イチョウの一部枯死は必定――という問題である。

2014年にロシアが強制編入したウクライナ南部クリミア半島では今月に入り、露軍軍事施設での爆発が相次ぎ、20日には主要都市セバストポリ市にある黒海艦隊司令部が無人機（ドローン）から攻撃された。ウクライナのゼレンスキー大統領は奪還に向けた意欲を示しており、今後、クリミアでの攻防が激化しそうだ。 「ドローンは艦隊司令部の真上で撃墜され、屋根に落ちて炎上した。攻撃は失敗した」。ロイター通信によると、セバストポリの市長は20日に攻撃された際に起きた爆発について、通信アプリ「テレグラム」にこう投稿し、防空システムを再稼働させたと明らかにした。地域住民にはシステムを撮影したり、写真を拡散したりしないよう呼びかけている。 クリミア半島では9日、ロシア黒海艦隊の航空部隊が拠点とするサキ航空基地で大規模な爆発が発生。ロイター通信は19日、西側当局者の話として、この爆発で、黒海艦隊の戦闘機の半数以上が運用停止

服用していた複数の向精神薬などの処方箋を持ちながら、通院先の男性院長から受けた性暴力について語る40代女性＝東京都内で2022年4月18日午後2時59分、岩崎歩撮影（画像の一部を加工しています） 医師にわいせつ行為を受けた時、すぐに抗議できる患者はどれだけいるだろうか。心身の不調を治すための行為と説明されれば、反論は一層難しくなる。東京都内の病院で医師から性暴力を受けたという女性も、警察に被害届を出せなかった。泣き寝入りの背景には「医師優位」という特殊な関係性がある。わいせつ行為に私たちはどう対応すべきか、専門家と考えた。 「乳がんかチェックするよ」。埼玉県に住む40代女性は2016年8月ごろ、通院していた東京都内の心療内科クリニックの男性院長からこう告げられ、初めて胸を触られた。医師と女性の2人きりだった。

「クリプト・アナーキー研究所」の建物。真っ黒な壁面にビットコインのマーク。周囲とは明らかに異なる雰囲気を醸し出している＝チェコの首都プラハで2022年5月、岩佐淳士撮影 個人データを収集するビジネスモデルで影響力を拡大する巨大IT企業と、その規制に動く国家や政府機関。いまだ秩序の定まらないデジタル空間を巡り、双方のせめぎ合いが続く。しかし、そのどちらにもくみせず「インターネットの自由」を求めるものもいる。暗号化技術で自らのプライバシーを守りながら、政府の介入を拒む彼らは「クリプト・アナキスト」（暗号無政府主義者）と呼ばれる。

フィンランドのサンナ・マリン首相（36）が参加した私的なパーティーの動画がインターネット上に流出した問題で、欧州の政治家からは「私生活を楽しむ権利」と擁護する声も上がっている。一方、19日には男性歌手とナイトクラブで抱き合って踊る別の動画も流出。マリン氏は既婚者だが「不適切なことはしていない」と釈明した。 パーティー動画を巡っては、映像の中でコカインを示す隠語が飛び交っていると報じられ、マリン氏は薬物検査を受けたことを既に公表。結果は近日中に出る見通しで、マリン氏は「違法なことはしていない」と薬物使用を否定している。

毎日新聞と社会調査研究センターが20、21両日に実施した全国世論調査では、銃撃されて死亡した安倍晋三元首相の国葬についても聞いた。国葬に「賛成」は30％で、「反対」の53％を下回った。「どちらとも言えない」は17％だった。支持政党別で見ると、自民党支持層では「賛成」が66％で、「反対」の17％を上回ったが、公明党や立憲民主党、共産党の支持層や「支持政党はない…

初閣議後、記念撮影に臨む岸田文雄首相（前列中央）と閣僚たち＝首相公邸で2022年8月10日午後7時41分、尾籠章裕撮影 毎日新聞と社会調査研究センターは20、21の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は36％で、7月16、17日の前回調査の52％から16ポイント下落した。昨年10月の内閣発足以降で最低となった。不支持率は54％で前回（37％）より17ポイント増加した。 岸田文雄首相は8月10日に内閣改造と自民党役員人事を実施した。内閣改造後の調査で、支持率が改造前より低下するのは異例。今回の内閣改造と自民党役員人事については「評価しない」との回答が68％に上り、「評価する」は19％にとどまった。「関心がない」は13％だった。 自民党と世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の関係に問題があったと思うかとの問いでは、「極めて問題があったと思う」が64％、「ある程度問題があったと思う」が2