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美術に関するtaknakayamaのブックマーク (5)

  • 宮下誠「ゲルニカ」を読む - mmpoloの日記

    宮下誠「ゲルニカ ーピカソが描いた不安と予感」(光文社新書)を読む。先月発行されたばかりだが、宮下誠の美術書とあっては読まないわけにはいかない。前に読んだ宮下誠「20世紀絵画 ーモダニズム美術史を問い直す」(光文社新書)は刺激的でとてもおもしろかった。同じ著者の「20世紀音楽 ークラシックの運命」(光文社新書)は買ったけどまだ読んでいない。 書はピカソの有名な作品「ゲルニカ」を徹底的に分析している。ゲルニカが描かれた当時の政治情勢、戦後紆余曲折した収蔵場所。また制作過程について45点の素描と、愛人ドラ・マールが撮影した8枚の制作過程の写真を示して解説している。ついで美術史の中の位置づけ、ピカソの様式の変遷。そしてオリジナリティーの問題、歴史画として、戦争画としての位置づけを考察している。 これで146点も掲載されている図版が大きかったらもう何も言うことはないのだが。

  • 小川麗:不幸は優れた作品を作るための必要条件か - mmpoloの日記

    小川麗という若い日画家がいる。4年前の2003年1月神田のアートギャラリー環で個展を見た。具象の画家だが強く訴える絵だった。小さな童女がパンツ1枚でしゃがみ込んで、見る者に視線を向けている。彼女の訴えるような表情がこの絵を見る者を捉えて離さない。別の大きな作品では動物のヤクか何かに童女がすがりついている。こんなに強く訴えてくる絵を久しぶりに見た。この時画家は22歳。初めての個展。 不思議な絵だと思って画廊主と話すと、画家は数年前に続けて両親を亡くした。一時期学費を得るために休学して働き、いままた東京芸術大学に在学中。画家の親戚たちが見に来て泣いていたという。ああ、あの切なく訴えている童女は画家なのだ。立て続けに両親を亡くして彼女はどんなに心細かったか。その悲しさ寂しさがよく表されている。 両親を亡くすという不幸が画家にこれらの優れた絵を描かせた。もし彼女が幸福な人生を歩んでいたら、ここま

    小川麗:不幸は優れた作品を作るための必要条件か - mmpoloの日記
    taknakayama
    taknakayama 2007/01/22
    小川麗という若い作家
  • 抽象表現主義とは何だったのか - mmpoloの日記

    1992年頃、今から15年ほど前、美術評論家の針生一郎先生から、現在なぜ抽象表現主義が行われているのか、その社会的背景を考えてみなさいと言われた。考えたが15年後の今日まだ分からない。 しかし分かった事がある。なぜ針生先生がそう言われたかだ。 作家(画家)で美術評論家、また個人誌「構造」の発行人でもある門田秀雄さんの論文を読んでいたら、美術運動は10年で移っていくと書いてあった。それで分かった。 針生先生はマルキストだ。セゾンアートプログラムの講演会で好きな画家は麻生三郎、松俊介、香月泰男だと聞いたことがある。みな社会性がある作家たちだ。抽象表現主義に一義的に社会性はない。針生先生は抽象表現主義がきっと嫌いなのだ。どんな美術運動も10年経てば古くなる。シュールレアリスムも、ポップアートも、ミニマリズムも、もの派も、具体も。アメリカで抽象表現主義が始まったのが1950年代だったろうか。日

    抽象表現主義とは何だったのか - mmpoloの日記
    taknakayama
    taknakayama 2007/01/18
    抽象と具象 変遷
  • 中津川浩章個展を見る - mmpoloの日記

    東京浅草橋のマキイマサルファインアートで中津川浩章展を見る。(1月20日まで) 中津川の個展をもう10年余見てきている。最初中津川は抽象だった。指を使ってアクリル絵の具でドローイングするスタイルは初めから今日まで変わっていないが、5年ほど前のギャラリー日鉱での個展から具体的なイメージが現れてきた。それまで線を主体とする抽象だったのが飛行機とか建物をイメージさせる具体的な形が現れてきたのだ。具体的な形とは言っても写実的な具象画とは全く違う。抽象を描いていた頃、良い画家だと思っていたが、日鉱の個展でそれまでと違う面を見て一皮むけたという印象を持った。確実に作品が深化していたのだ。 さて今回の個展だが、イメージはさらに展開して人物が現れた。部屋に閉じこめられた人物のイメージや、殺されたのか倒れている人物が描かれている。中津川は大きく弧を描いて変わりつつある。その現場に立ち会っている。 銀座のギャ

    中津川浩章個展を見る - mmpoloの日記
    taknakayama
    taknakayama 2007/01/16
    母袋俊也 抽象画家が具象へというトレンド
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