はじめに 今回の俺修羅は、出合小都美さんの絵コンテ・演出が面白かった。 なぜ面白かったのかといえば、小物の使い方。 当記事では、この小物が意味する/見立てるキャラクターの心情描写について語る。 小物から描き出されるキャラの心情 今回の小物には意味がある事がわかったのは、以下のショット。 後半、鋭太は夏川真那と出会い、真耶は真涼について話す。そして、 「真涼は夏川家の宝石って呼ばれていたの、宝石つまりアクセサリー。パパが社交界で自慢する道具・・・」と言いながら、蹴った小石を手につかみ、太陽の下に晒す。 小石が光り輝く宝石・アクセサリーになった瞬間であり、 つまりこの小石は真涼であることの暗喩なのだ。 この描写でわかったのだが、今回は真涼が宝石/アクセサリーだという事を示すものであり、 ここまでに至る布石をきちんと小物を使って描写してきた回なのだ。 話を前から見てみよう。 まず最初の海辺での海