先の韓国総選挙は大半の予想に反して、与党セヌリ党が第2党に転落するという惨敗に終わった。各種世論調査はもちろん行われたのに、予想はことごとく外れた。そのナゾを解くカギのひとつは、若者が投票行動によって見せた「反乱」を世論調査が捕捉しきれなかったことにあると見られる。今回の韓国総選挙では水面下で何が起きていたのか。日本には伝わってこない韓国選挙の裏事情を新潟県立大学の浅羽教授が解説する。 的外れだった世論調査 4月13日に行われた韓国総選挙は、「与党セヌリ党が過半数を維持する」と誰もが思っていた。ところが、実際にはセヌリ党は国会定数300のうち122議席しか獲得できないばかりか、第2党に転落する惨敗という結果だった。 現地マスコミが実施した事前の世論調査では、各社が同じ「与党勝利」という予測だった。にもかかわらず、なぜこぞって大きく外れたのか。それしか使えるデータがない中で、韓国ウォッチや外