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ブックマーク / ameblo.jp/ouobpo (5)

  • 『ビジネス書としての『風姿花伝』』

    『風姿花伝』は能楽を集大成した世阿弥が15世紀初めに書いた能楽書で、私の学生時代の愛読書の1つだった。最近思うところがあり、また読み返している。 世阿弥, 現代語訳 風姿花伝 中でも好きなのが第1章「年来稽古条々」で、能楽者の幼少から引退するまでの各年齢における修行の心得が説かれている部分なのだが、現代の能楽者でない我々にとっても大いに示唆を与えてくれる内容になっている。それもそのはず、『風姿花伝』は能という「ビジネス」で超一流の観世座を、何百年もの間支え続けた一子相伝の秘伝であるから、最近の次から次へ出版されるビジネス書よりもよっぽど時の試練を超えてきた、確かな内容の啓蒙書と言えるのだ。 そんな優れたビジネス書である『風姿花伝』の内容があまり知られないのも悲しいので、ここで「年来稽古条々」を紹介したい。自分の人生に当てはめやすいよう、能楽者としてではなく、一般的な人生訓の形に書き換えてみ

  • 『[お知らせ] 『ThoughtWorksアンソロジー』翻訳』

    この半年近く翻訳をしていた書籍『ThoughtWorksアンソロジー』が、ついに出版されることになりました。今回は、「オブジェクトの広場」編集部の仲間との共訳です。私は、冒頭の「まえがき」と、ThoughtWorks創業者のRoyが書いた第1章の翻訳を担当しました。 ThoughtWorks Inc., ThoughtWorksアンソロジー ―アジャイルとオブジェクト指向によるソフトウェアイノベーション ThoughtWorksは、マーチン・ファウラーがチーフサイエンティストを務めていることでも有名な、アジャイル、オブジェクト指向、Railsのリーディング・カンパニーです。書は、ファウラーを含むThoughtWorkerたちが、それぞれ1章ずつ開発現場からの最先端の話題を寄稿したエッセイ集です。ファウラーは、2章でRubyによるDSL構築テクニックについての、現在進行形の知見を披露してい

  • 『翻訳: よい作曲家/システム構成者はきわめて稀だ』

    このところある洋書の翻訳に掛かりきりで、こちらにほとんど記事を書いていませんでした。ようやく翻訳も終わったので、また少しずつ記事を書いていこうと思います。翻訳書の方は、年内または年始に出版の予定なので、出版が近づいたらまたお知らせします。 といいつつまた翻訳ネタですが、gregor-ramblings-jaプロジェクトに翻訳記事を1追加しました。今回は「Good Composers are Few and Far in Between(よい作曲家/システム構成者はきわめて稀だ)」です。 非同期メッセージングなどを使って非常に疎結合なシステムを作ろうとすると、コンポーネント(SOA的にはサービス)をどう組み合わせていくか、という構成(composition)の問題が重要になってきます。Gregorは、ここにOOPなどとは異なるプログラミングモデルに支配された「構成層」という新たな層が導入さ

  • 『opencsv』

    アプリケーション開発で、古典的だが必ずといっていいほど登場するのが、CSV(Comma Separated Values)ファイルの読み書きだ。単にデータ列をカンマ(,)で区切っただけの単純なデータ形式なのだが、RFCなどの正式な仕様がないせいか、CSVを扱う標準的なライブラリというものが存在しない(少なくともJavaでは)。 (8/4追記: とおりすがりさんからコメント欄でご指摘いただいたが、CSVのRFCはあるそうだ。→ http://www.kasai.fm/wiki/rfc4180jp ) そのため、CSVを扱う要件が出てくるたびに独自のライブラリを作るという、車輪の再発明が至るところで行なわれている。しかし、このCSVは一見単純なのだが、データの中にカンマが入っている場合とか、データをダブルクォート(")で囲ってきた場合とか、データの中にダブルクォートがあってそれがエスケープされ

  • 『ギーク必聴のPodcast』

    今までずっと40GBの第三世代iPodを使っていたのだが、もっと機動性が欲しくなったので、最近になってようやくiPod nanoを買った。それ以来、嬉々としてネット上でPodcastを探しては通勤の行き帰りに聴く毎日を送っている。 技術Podcastはいくつか見つけたのだが、その中でも一番のお気に入りは「Software Engineering Radio」というPodcastだ。 http://www.se-radio.net/ このPodcastは、著名なエンジニアや著者との1時間くらいのインタビューを公開しているものだが、すごいのはインタビューされる人たちの布陣だ。OOやパターン、アジャイル関係の重鎮や、著名なエンジニアや言語設計者を軒並み総狩りしていて、北欧系ギークには涎モノの最強ラインナップになっている。 現在までで86エピソードが公開されているのだが、北欧っぷりを見るためにラ

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