出典:日経コミュニケーション 2012年4月号 pp.78-81 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) SaaS(Software as a Service)をはじめとするパブリッククラウド(以降、クラウドと略す)の利用率が、年々高まっている。いまやシステムを検討する際には、当然のように選択肢に入るし、新しいシステム案件に対する提案依頼書(RFP)の提出先の一つにはクラウド関連のベンダーを必ず含める。オンプレミス(プライベートクラウドを含む)のソリューションを選択する場合でさえ、経営層にクラウドとの比較を説明しなければならないという企業は数多い。 その一方で、アイ・ティ・アール(ITR)の調査によると、すべてのシステムをクラウドに移行する計画を持った企業も少ない。つまり大半の企業は、オンプレミスとクラウドの両方を適材適所で採用することになる。 国内でクラウドが