米ゴールドマン・サックス・グループが日本での銀行業務から撤退することが8日、分かった。すでに新規取引を停止しており、4月15日付で営業を終える。 事業主体である「ゴールドマン・サックス・バンクUSA東京支店」(東京都港区)が2月29日付で銀行業廃止の公告を出した。預金の受け入れを含む全銀行業務についての新規取引を停止する。 ゴールドマンは2021年に日本で銀行免許を取得。昨年4月には企業向けに決済性預金の受け入れや国内外送金といった資金管理サービスを提供するトランザクション・バンキング業務を始めるとしていたが、1年も経過しない中での撤退となった。 ゴールドマン広報担当の松本弘子氏は、トランザクション・バンキング業務の拡大は戦略的優先事項であるが、日本での業務は当面行わないことになったと電子メールでコメントした。米国や英国、欧州連合(EU)での同事業の拡大には引き続き注力していくという。 ブ