非正規図書館員の待遇改善を求める署名サイトが今、大きな反響を呼んでいる。声を上げたのは、ある地方都市の公立図書館で「会計年度任用職員」として働いている20代女性の滝本アサさん(仮名)。「最低賃金+40円」「手取り9万8000円」で、一人暮らしができないような労働条件を不当だと感じ、「私たちを助けてください」と窮状を訴えたところ、4万6000人以上の賛同署名が集まった(8月26日現在)。これまでも度々問題視されてきた非正規の図書館員が置かれている状況について、アサさんに話を聞いてみた。 【写真】アサさんが立ち上げた署名サイトには賛同と共感の声が寄せられている 年収150万円程度で、手取りは「もっと低い」というアサさん。「大丈夫、年収150万円でも生きていけます。たくさん節約さえすれば。服はシーズンに1着、仕事服はユニクロの上下色違い3セットを年中着てます。お金が無いので弁当を持って行って、外
2021年12月9日、書評家の豊崎由美がTwitter上に と書き込み、これを受けて本紹介動画を投稿するTikTokerの代表格であるけんごがやはりTwitterにおいて と応答。また、 とTikTokでの活動休止を発表した。 筆者はこのことは出版業界にとって大きな損失だと考える。 ■2021年に女子中高生にけんごが与えた影響はきわめて大きかった今年発表された毎日新聞社と全国学校図書館協議会(全国SLA)による学校読書調査の結果を見ると、中高生女子に対するけんごをはじめとするBookTokerの影響力は一目瞭然である。 「学校図書館」(全国学校図書館協議会)2021年11g都合45pより引用 「今の学年になってから読んだ本」の上位に来ている『桜のような僕の恋人』『あの花が咲く丘で君とまた出会えたら。』『余命10年』などの作品およびその書き手、以前から学校読書調査上で人気があったが、TIkT
青森県むつ市が本年度の市職員の期末手当について、「年間0.05カ月分減額」としている県人事委員会の勧告に従わず、据え置く決定をしたことが24日、市への取材で分かった。同日開会の定例市議会には市特別職と市議会議員の期末手当の減額改定案のみ提出され、可決された。県市町村課の担当者は勧告に準じる義務はないとしつつ、「準じない決定は(他市町村を含め)現時点で聞いていない」としている。 宮下宗一郎市長は取材に「新型コロナ対応とワクチン接種、大雨災害対応などで業務負担が大きい中、職員は卓越した働きをしてくれた。今はコロナ禍からの景気浮揚の局面で、消費マインドを下げる減額は考えられない」と説明した。 吉田真・市総務部長は、むつ市を除く県内9市が準じる意向であることを確認したといい、「特別職と市議会議員は減額、市職員だけ据え置く判断は全国でも珍しいのでは」と話した。据え置きの対象は市職員や下北医療センター
「コロナの影響で仕事がなくなった」「経済的理由で塾を辞めなくてはならない」――コロナ禍が始まって以来、私たちのNPOにはこんな声がいくつも届いている。 日本ではコロナ禍以前から「生まれ」に基づく「教育格差」の存在が指摘されていた(*)。私が今懸念しているのは、元からあったその教育格差がコロナ禍でさらに広がってしまっているのではないか?ということだ。 この記事では、最初に、小学生から高校生の保護者2,000人を対象にしたアンケート調査(三菱UFJリサーチ&コンサルティング、2020年8月)の結果を紹介したい。①勉強時間の減少、②勉強に対する集中力の低下、③家庭の経済状況の悪化。見えてきたのは、元から成績が低かった子ども、そして経済的に厳しい家庭の子どもほど、コロナ禍の影響をより強く受けるリスクが高いという現実だ。 (*)本稿では子どもが自ら選べない「生まれ」(出身家庭や地域など)によって生じ
ツイッターでこんなやりとりを見かけました。「日本のお菓子は過剰に個包装されているのではないか」という趣旨のツイートに対し、そのツイートを引用する形で、「日本の菓子が個別包装なのは『グリコ・森永事件』が契機」といった趣旨のツイートがされていました。このツイートは6月8日6時現在、9000以上リツイートされており、相当多くの人の目に止まっているようです。 発端となったツイートはレジ袋有料化に関連したものでしたが、6月4日に東京新聞が過剰包装についての記事を配信していたことで、それを巻き込んで話題にされたようです。 「プラスチックごみが増えるお菓子の過剰包装をメーカーはやめてほしい」。新型コロナウイルス感染に伴う外出自粛の影響で、家庭ごみが増える中、東京都内の私立高校1年の女子生徒(16)が、身近なお菓子について、こんな署名活動をネット上で始め、賛同の輪が広がっている。 出典:「お菓子の過剰包装
都内在住の高校生が亀田製菓とブルボンに対して、プラスチックの過剰包装をやめるように呼び掛けている。オンラインで署名活動を行い、1万7000人から賛同を得た。高校生は7月28日に亀田製菓に、29日にブルボンに署名を提出する。(オルタナS編集長=池田 真隆) 大企業の脱プラを促進する高校生インタビュー 高校生たちは自宅でプラスチックごみを整理しているときに、ごみの量に問題意識を持ち、商品パッケージの過剰包装をなくすためのキャンペーンを立ち上げた。署名サイト「Change.org」で署名運動を始め、約2カ月で1万7838人から賛同の署名を集めた。 企画した高校生は7月28日に亀田製菓に、29日にブルボンに署名を提出し、意見交換を行う予定だ。
・大幅に減少している地方公務員 「役所の職員が来るのが遅い」、「公務員が全く足りていない」 こうした不満が、今回の千葉の災害復旧の現場でも多く起こっている。電力会社などの不手際が被災者の怒りを強めていることは確かだ。 しかし、一方で「地方公務員が、この20年間で大幅に減少しているという事実が伝わっていない」と指摘する公務員もいる。 図1は、 2018年4月までの地方公共団体の総職員数の推移だ。1994年(平成6年)に約328万人いた職員は、2018年(平成30年)には約274万人と55万人、17%も減少している。 地方公共団体の総職員数の推移(総務省「平成30年地方公共団体定員管理調査結果」) ・災害が続発する中で土木職員がいない自治体が3割 今年(2019年)1月24日に国土交通省総合政策局が公表した資料(国土交通省総合政策局事業総括調整官 吉田邦伸「地方自治体の取組支援とインフラメンテ
2019年8月1日、あいちトリエンナーレ2019が開幕した。同年8月3日、その中の展示の一つ「表現の不自由展・その後」が、中止となった。 あいちトリエンナーレと「表現の不自由展・その後」 あいちトリエンナーレは2010年から3年ごとに開催されている国内有数規模の国際芸術祭で、2019年はジャーナリストの津田大介氏を芸術監督に迎え、「情の時代」をテーマに掲げた。作家の選定にあたってその男女比を同等にすることを打ち出すなど芸術祭の枠を超えて話題となる要素も多く、実際前売りチケットの売り上げも開始2カ月前の時点で前回より2倍多かったという。 その中の展示の一つである「表現の不自由展・その後」は、「その後」という名称からもわかるように、今回のトリエンナーレでゼロから企画されたものではない。オリジナルの展覧会である「表現の不自由展~消されたものたち」は、2015年の1月から2月にかけて、東京・江古田
教科書が読めていない子どもたちは、勉強に行き詰まるだけでなく、将来も困難が…(ペイレスイメージズ/アフロ) ツイッターをやっていると、いろんな方からのリプライがある。楽しいやりとりもあれば、新たに様々なことを教わったりする場合もあるが、一定層からの批判、非難、揶揄、侮蔑、罵倒の類いが押し寄せる時もある。様々な考えがあって当然なので、私の意見や感じ方に同意や共感しない人がたくさんいるのは不思議でもなんでもないのだが、こうしたリプライには、トンチンカンな反応が少なくない。 私が書いてもいない……どころか、考えたこともない「主張」に激しく反論するものも、かなりある。 「私の書いたことの意味が分かってないのではないか?!」 「文脈が読み取れていないのではないか」 と感じることは、しばしばだ。 そんな経験が重なって、最近は、この手のものを瞬時に見分ける、ある種の勘も働くようになった。さっさとミュート
2018年9月7日、九大・箱崎キャンパスで火災が発生し、元大学院生だった46歳の男性が遺体で発見されました。 男性は、自殺目的で放火したものと見られています。 本記事では、事件を「貧困」という切り口から検証します。 男性の46年の生涯について 「男性」と呼びつづけるのは、あまりにも気の毒なので、本記事では「Aさん」とします。 Aさんの過去について、報道されている事実は非常に少なく、アウトラインをつかむのも困難です。しかし、やや詳細に報道されている西日本新聞の9月16日付記事「九大箱崎キャンパス火災 元院生の男性 放火し自殺か 身元判明、福岡東署」から整理すると、Aさんの歩みは、以下のようになります。 2018年9月7日時点で46歳だった→出生は1971年または1972年(本記事では1972年とします)15歳で自衛隊に入隊(1987年)その後自衛隊を退官し、九大法学部に入学。憲法を専攻199
「銀座ソニーパーク"星の王子さま"で荒れ模様」というニュースがありました。銀座ソニービル跡地に開園する銀座ソニーパークで限定販売される「星の王子さま」の"コラボ"商品(バオバブの苗木)が原作の世界観を壊す等としてファンが批判しているというお話です。 本記事では、この問題について知財的な観点から検討してみます。 ご存じの方も多いと思いますが、「星の王子さま」の作者であるサンテグジュペリは1944年に亡くなっていますので、戦時加算を考慮しても「星の王子さま」の日本での著作権保護期間は満了し、パブリックドメインとなっています。有名な表紙絵もサンテグジュペリ作なので同様にパブリックドメインとなっています。 これにより、既に多くの新訳本が出版されています。その中にはオリジナルの表紙絵を使っている物も数多くあります。著作物がパブリックドメイン化されたことで文化の発展に貢献している良い例かと思います。
年末年始の相談先リスト年末年始は、「閉庁」といって多くの公的機関が休業に入ります。 その結果、生活に困った時の公的な相談先が事実上なくなってしまいます。以下は、民間の取り組みの一覧です。 これらの活動のなかには、寄付やボランティアの募集をしているところもあります。個別にお問い合わせしてみてください。 また、年末年始期間も救急は対応しています。体調が悪い時などは我慢せず助けを呼んでください。多くの方が暖かく年を越せることを願っています。(協力:ホームレス支援全国ネットワーク) ■全国よりそいホットライン 24時間365日の何でも電話相談 一般社団法人 社会的包摂サポートセンター TEL 0120-279-338 被災三県(宮城、岩手、福島)は、TEL 0120-279-226 ■札幌夜回り(調理パンや飲み物の配付あり) 12 月30 日(土)、 1 月6日(土) 18 時~21 時 札幌市中
2014年3月、埼玉県川口市で17歳の少年が祖父母を殺害した上、キャッシュカードなどを奪う事件が起きました。少年は強盗殺人容疑で逮捕され、裁判で懲役15年の判決が出て服役中です。 私が事件の背景を知ったのは、2015年9月に公開された記事でした。 <記者の目>埼玉・少年の祖父母刺殺事件=山寺香(さいたま支局) 記事から分かるのは、少年が実母と養父から身体的・性的虐待を受けてきたこと。小学5年生から学校にも通わせてもらえず、各地を転々とし、時に野宿生活を強いられていたことです。働こうとしない母親に代わり、少年は後に殺害してしまう祖父母を含む親戚に借金しまくり、生活費の工面をしてきました。年の離れた妹を親代わりに育てたのも少年だったと言います。 少年を知る多くの人を取材し、関連する裁判をすべて傍聴した山寺記者が、この事件の背景を1冊の本にまとめました。 山寺香著『誰もボクを見ていない』(ポプラ
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6月3日、都内の一画に、ふしぎなお店が期間限定でオープンしました。 その名も「注文をまちがえる料理店」。なんだか、おとぎ話に出てきそうな名前ですが、いったいどんなレストランなんでしょう? ※English Version エントランスと厨房、べつだん変わったところはないみたい。 普通のレストランとちょっと違うのは、6人の笑顔の素敵な女性たち(下の写真)。揃いのエプロンを身にまとった皆さん、注文をとったり配膳したりする担当なんですが、ひとつの「共通点」があるのだそうです。 それは、認知症を抱えているということ。 認知症は、脳の病気などによって記憶をはじめとした認知能力が低下した状態です。だから、注文を聞いても忘れてしまうかもしれません。「注文をまちがえる料理店」の名前は、どうやらここから来ているみたいですね。 せっかくなので許可をいただいて、お話を伺わせていただきました。お名前はヒミツとのこ
「ここにいる、今が一番楽しい」――そう言って穏やかな笑みを浮かべるこの老人の表情から、11回もの服役を重ねた暗い過去をうかがい知ることは難しいのではないか。 「今が一番楽しい」と笑顔彼が言う「ここ」とは、北九州市でホームレスなどの生活困窮者を支援するNPO「抱樸(ほうぼく)」(奥田知志理事長)が運営する無料低額宿泊所「抱樸館北九州」。社会福祉法に基づいて、低所得者に安価で宿泊場所や食事を提供する施設だ。彼は昨年夏、刑務所を出て、この一室で暮らすようになった。 その経緯を知るためには、前回の事件のことを少し説明しておく。 犯行の動機は「刑務所に戻りたかった」事件の第一報を伝える2006年1月7日付け西日本新聞の紙面2006年1月7日午前1時50分ごろ、JR下関駅構内から出火。築60年近くになる、下関のシンボルだった青い木造三角屋根を持つ駅舎が全焼した。出火の原因は放火。火を付けたのは、当時7
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